
History・Versionとは?絶対使いこなしてほしい「Onshape」の機能を紹介
Onshape で得られる主要なメリット
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こんにちは、エービーケーエスエスの横山です。
このブログでは「3D CAD Onshape」を使ってみた情報を連載しています。連載7本目になる今回はOnshape のデータ管理に関して調べてみた感想をご紹介します。
今回の記事では、データ管理の肝となる、Document内で過去の状態を記録する「 History」「 Version」について説明しています。
導入を検討している方はもちろん、「クラウドCADの使用感を知りたい」という方におすすめの内容となっています。参考になれば幸いです。
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Onshapeとは?
SOLIDWORKS出身者が開発したことで有名な「Onshape」は、SOLIDWORKS の特徴的な要素を多く残しており、使用感が非常に近いといわれます。さらに、完全クラウド 3D CADとしてのメリットも多く追加されているので、一度お試しなってみれば、その魅力に気づくこと間違いなしです。
もっと詳しく知りたいという方はこちらの記事もご覧ください。
Onshape データ管理について
OnshapeはCADシステムにデータ管理システムが完全に組み込まれた環境となります
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CADシステムに完全統合された管理システム
Onshapeは3次元CADとしての機能だけでなく、システムに完全統合された環境でデータ管理機能を利用できます。
[ここがポイント!]
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History・Version 機能の概要
DocumentのWorkspaceでは何か変更作業を行うたび、変更した時の状態を記録したHistory entryが自動作成され、Workspace内の変更がすべて時系列でHistoryに記録されます
過去の状態を呼び出し
一覧表示されるHistory entryまたはVersionを選択するだけで、その時点のWorkspaceの状態を即座に呼び出すことができます
[ここがポイント!]
ユーザー自身で保存等の処理を行うことなく、 行った変更内容は、すべてドキュメント内に記録され、過去の状態をいつでも呼び出して利用できます
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それぞれの機能の違い
History entry、Versionはいずれも特定の時点のWorkspaceの状態を記録していますが、それぞれ利用用途が異なります
[ここがポイント!]
・History entry は作業を行うたびに自動生成されます
・Historyの中で意図的にVersionを作成することで、その状態を登録でき、さまざまな設計データの管理に活用できます。 |
Versionの作成
作業中のWorkspace、または過去のHistory entryを基に任意の時点で作成できます
状態の比較
Versions and Historyの一覧から現在のWorkspace、Version、History entryのいずれか2つを選択し、各時点のWorkspaceの状態を比較できます
・比較対象はTab、Part Studio内のフィーチャー、Part Studio内のモデル
・アセンブリTabで行われた変更の有無は検出するが、構成の差異は表示されません
ここがポイント! 現在・過去の状態を指定し、変更内容を視覚的に把握できます |
おわりに
Onshapeは、従来のCADシステムと違い、PDMが完全に内蔵されておりシームレスなデータ管理を行えます。リビジョン管理などの一般的なPDMの機能に加え、同じドキュメント内において複数人で異なるバージョンの設計案を検討したり、変更をマージしながら設計を進められることが大きなメリットであると感じました。
Onshape のトライアル・製品資料をご希望の方へ
フルクラウド3D CAD「Onshape」の無料トライアル・製品情報をご希望される方は、弊社のOnshape製品ページもご参照ください。「お役立ち資料」のページでは、事例集などの資料が無料でダウンロードいただけます。
もしくは、横山(keiichi.yokoyama@abkss.jp)までご連絡いただければ、詳細なご質問にもお答えが可能です。