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大容量データの管理が面倒な方へ|OnshapeでCADデータ管理するメリット

【Onshape で得られる主要なメリット】
・初期コストの大幅な削減
・ハードウェアに依存しない快適な作業環境
・データ管理の煩雑さから解放


こんにちは、エービーケーエスエスの横山です。

このブログでは「3D CAD Onshape」を使ってみた情報を連載しています。連載10本目になる今回はOnshape のデータ管理に関して調べてみた感想をご紹介します。

他にも「製造業/建設業に関するITソリューション・最新ニュース」を中心に情報発信していますので、ぜひ普段の情報収集や業務改善に活用いただけると幸いです。

Onshape は SOLIDWORKS出身者が開発したことで有名で、使用感が非常に近いという特徴を持ちます。SOLIDWORKS の特徴は残しつつ、多くのメリットが追加されました。


目次[非表示]

  1. 1.Onshape データ活用のメリット
  2. 2.①大規模アセンブリの対応
  3. 3.②コラボレーション(データ共有)
  4. 4.③コラボレーション(タスク管理)
  5. 5.④部品表(BOM)の出力
  6. 6.⑤ コンフィギュレーション
  7. 7.⑥3Dデータのインポート
  8. 8.おわりに
    1. 8.1.Onshape のトライアル・製品資料をご希望の方へ

 

 

Onshape データ活用のメリット

従来のCADシステムでは「重要な設計データを外に出したくない」「データが重くて動かない」「データ共有に手間がかかる」など面倒な作業もありました。
Onshapeは堅牢なクラウド上に設計データが保護され、設計グループ管理と共に進捗状況もリアルタイムで簡単に確認できます。
クラウド上の設計データにアクセスするのでメールでやり取りする必要はありません。
画面共有やコメント機能を用いたリアルタイムの情報共有が特長です。
また、様々なCADフォーマットをインポートすることも可能ですので、Onshape以外の3次元CADをご利用の方とも連携できます。

このように、これまでの3DCADでは手間だったデータ管理が非常に楽になります。

今回はこのデータ活用の視点から調査しました。

以下の流れで実際に調査した内容をご紹介します。


①大規模アセンブリの対応

データはすべてクラウド上で管理されます。非常に高速なクラウドコンピューティングによってCADファイルを開く、編集するといった処理が行われているため、大規模アセンブリのレスポンスの速さが魅力的です。端末側ではブラウザ表示のみを行うため、高価なワークステーションなしで軽快に動作します。




ここがポイント! 
実はOnshape以外にもクラウドCADと銘打っている製品はありますが、対応に制限のある場合が多くあります。

Onshapeの場合、ローカルクライアントにはソフトのインストールを行わず、ブラウザのみで利用しますが、ローカルクライアント上で処理するのではなく、サーバで3D処理を行い、画面だけを転送しています。       

そのためオフィス用のPCやスマートフォンやタブレットのような端末でも問題無く動作するところが大きな違いです。

  

 

GPUとは「Graphics Processing Unit」の略で、3D描写を行う際に計算処理を行う部分です。この処理をローカルクライアント側で行うのか、サーバー側で行うのかが違いとなります。




②コラボレーション(データ共有)


複数人での設計や、遠隔地の設計者とのやり取り、客先とのデータの共有も、クラウドならではのデータ共有と共同編集機能によって設計環境が大きく変わります。
 従来発生していた、ファイルコピーの問題やデータ送信の問題や、それにかかっていた時間を大幅に削減できます。





ここがポイント!
・リアルタイムによるデータ管理により、複数エンジニアによる同時設計が可能です
・Webブラウザでフォローモードを使用して、複数の場所で設計レビューなど実行できます
・各参加者は、ジオメトリの選択、ビューの回転、およびモデルの変更をリアルタイムで確認できるため、Onshapeのコメントツールを使用して簡単にフォローし、提案を追加することができます


 

③コラボレーション(タスク管理)

複数人での設計を行う際には、作業が順調に進んでいるかのタスク管理も非常に重要です                          Onshapeでは、タスク管理機能も充実しており、タスクの割当やタスクの完了状況を、クラウド管理を生かしてシームレスに行うことができます


 


ここがポイント!
・誰がどんな作業をしたのかもはっきりします
・途中で問題が生じても、すぐに過去の状態に戻せるのもメリットです

 

 

④部品表(BOM)の出力

データはすべてクラウド内で一元管理され、 内蔵PDMですべてシームレスに管理できているため、アセンブリを組みながら設計を進めるだけで自動的に部品表(BOM)が構築されます。
アセンブリの階層を変更する作業も手軽に、かつファイル間のリンクを気にすることなく行えます。



ここがポイント!
・BOM データは、アセンブリ内で直接アクセスして編集できます
・アセンブリに変更を加えると、BOM がリアルタイムで更新され、その逆も同時編集できます
・必要に応じて BOM テーブルを図面に配置し、バルーンを追加して、BOM テーブルから必要なデータ構成を表示できます



⑤ コンフィギュレーション

Part Studio/Assembly内ではフィーチャーやプロパティの値を設定してコンフィギュレーションを作成できます



ここがポイント!
・コンフィギュレ―ションを含むPart Studio/Assemblyをアセンブリや図面で参照する際、コンフィギュレーションを選択できます


 

 

 

⑥3Dデータのインポート

ParasolidやSTEP等の中間データや、SOLIDWORKSなどサードパーティ製CADのネイティブデータをインポートできます。



ここがポイント!
・インポートしたCADデータをOnshapeのPartやAssemblyとして使用可能
・PDFや画像など非CADデータもインポートにも対応


 


おわりに

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

Onshapeは、従来のCADシステムと違い、PDMが完全に内蔵されておりシームレスなデータ管理を行えます。他にもクラウド3DCADの製品がありますが、アセンブリのパフォーマンス が大きな違いと考えられます。
短期的にみると、既にワークステーションを持っているから費用が変わらないと思う方もいるかもしれませんが、長期的には「ワークステーションの買い替えが不要になる点」「スマホ&タブレットを使って、営業シーンで3Dモデルを紹介できる点」など、データ活用の範囲を拡大するという点は大きなメリットとなると思います。

ご愛読いただく皆さまの有益な情報になると幸いです。


Onshape のトライアル・製品資料をご希望の方へ

フルクラウド3D CAD「Onshape」の無料トライアル・製品情報をご希望される方は、弊社のOnshape製品ページもチェック下さい。

もしくは、横山(keiichi.yokoyama@abkss.jp)までご連絡いただければ、詳細なご質問にもお答えが可能です。


横山
横山
エービーケーエスエスの横山です。 このブログでは「3D CAD Onshape」を使ってみた情報を連載しています。 他にも「製造業/建設業に関するITソリューション・最新ニュース」を中心に情報発信していますので、ぜひ普段の情報収集や業務改善に活用いただけると幸いです。
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