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Onshape 図面機能の使い方について解説|元設計者が使ってみた

こんにちは、エービーケーエスエスの横山です。本ブログでは、元設計者の私が「3D CAD Onshape」を使ってみた感想をシェアしています。

今回は「Onshape の図面機能を使ってみた」感想をご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.Onshape とは
  2. 2.実際に使ってみた印象をご紹介
  3. 3.図面機能一覧
  4. 4.図面のインターフェイスについて
  5. 5.ビューの作成について
  6. 6.寸法について
  7. 7.アノテートアイテムについて
  8. 8.部品・アセンブリ参照について
  9. 9.図面シートについて
  10. 10.図面のプロパティ設定について
  11. 11.まとめ
  12. 12.おわりに
    1. 12.1.Onshape のトライアル・製品資料をご希望の方へ


Onshape とは

SOLIDWORKS出身者が開発したことで有名な3次元CADソフトウェアで、使用感もSOLIDWORKSに非常に近い印象です。SOLIDWORKS の特徴は残しながらも、設計作業に必要な機能をクラウド上で完結できるなど、多くのメリットが追加されています。

※詳細はOnshape 製品サイトをご覧ください。


Onshape で得られるメリット

・初期コストの大幅な削減
・ハードウェアに依存しない快適な作業環境
・データ管理の煩雑さから解放



実際に使ってみた印象をご紹介

それでは、以下の項目に分けて感想をまとめていきたいと思います。


図面機能一覧

まずは1番気になっているであろう「コマンド」一覧をご紹介していきます。
図面作成で必要な一般的な要素は網羅されています。各種図面ビューの作成、寸法、幾何公差、溶接記号、テーブル、バルーンなどが用意されています。図面作成において、特に困ることはないでしょう。


機能表Onshape



図面のインターフェイスについて

次は、図面のインターフェイスです。見た目はSolidWorksとよく似ていると感じました。

シートリストに作成したビューの情報が管理され、リスト表示されます。
シート毎、参照モデル毎にソート表示を切り替えることができます。


機能説明Onshape


[ここがポイント!]
  •  ドキュメント内に部品、アセンブリ同様、図面要素を作成できます
  •  3Dモデルに変更が生じた場合、更新ボタンを押すことで図面へ変更を反映可能
  •  1ドキュメントで3D、2D要素を作成、管理ができます


ビューの作成について

続いて、ビューの作成についてです。一般的な3次元CADと同様に、部品、アセンブリの3次元モデルを参照し、モデルを指定方向で投影して図面ビューを作成できます。


機能説明Onshape


機能説明



[ここがポイント!]
  • 部品・アセンブリの他、サーフェス、スケッチ等を指定して図面上に投影可能
  • 標準方向、および指定の方向へ投影ビューをはじめ、断面図、部分断面図、矢視図、詳細図、破断図、トリミング等の標準的な機能を搭載
  • 1つの図面要素内に複数シートを作成可能。シートはツリー形式で表示

 

寸法について

続いて、図面機能の寸法についてです。


一般的な3DCADの図面機能とほぼ同等の寸法を追加できます。基本の「寸法」コマンドで長さ・直径・半径寸法を作成可能です。


機能説明Onshape


機能説明Onshape


[ここがポイント!]
  • 寸法編集用のダイアログを表示し、記号追加や公差の設定等を定義できます



アノテートアイテムについて

続いてアノテートアイテムについてです。
一般的な3次元CADの図面に搭載されている標準的なアノテートアイテムが搭載されています。


機能説明Onshape


[ここがポイント!]
  • 部品表、部品表を基にしたバルーン番号、データム記号、幾何公差、表面粗さ、溶接記号といったアノテートアイテムを作成できます
  • テキストやバルーンに対して部品のプロパティ、材料等の情報を関連表記できます



部品・アセンブリ参照について

続いてテーブルについてです。アセンブリ構成を基にした部品表のほか、穴コマンドで作成された穴情報を表記する穴テーブル、カスタムテーブルを作成することができます。

機能説明Onshape


機能説明Onshape


[ここがポイント!]
  • アセンブリ構成を基にした部品表を作成することが可能
  • 番号、個数、および部品の持つ部品番号、注記情報などを表示できます



図面シートについて

次に図面シートについてです。クラウド上で公開されたシートのテンプレート.DWTを指定することで所定のサイズ、規格の図面を作成できます。 ※現時点(2021年8月)ではISOとANSI規格のみ対応


機能説明Onshape


[ここがポイント]
  • 規格、言語、サイズ、単位系、小数点表示、図枠の分割数、タイトルブロックの有無等を設定した新規シートも作成可能

   

図面のプロパティ設定について

続いて図面のプロパティ設定にについてです。寸法やテキストのフォントサイズや色、ビューやフォーマット、テーブルの線の太さ、色等を設定することが可能です。


コマンドOnshape


まとめ

  • 部品やアセンブリ (板金展開図を含む) の生産準備が可能なドキュメントを作成できます。
  • Onshape 図面は、パーツ、サーフェス、アセンブリ、またはスケッチの図面ビューを単一のシート、または複数のシートにわたって作成します。
  • 投影ビュー、整列ビュー、ジョグ付きの断面、部分断面、詳細図、破断ビューおよびトリミングビューを作成します。
  • 図面には、ANSI および ISO 図面標準に準拠するように注釈を付けることができます。
  • 日本でのセールス開始から期間が浅く、現時点<2021年8月>ではJIS規格に対応していなかったので、今後のアップデートに期待しています。


おわりに

最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
前評判どおり SOLIDWORKS の特徴は残しつつ、クラウドならではの使いやすさが追加されていました。

このブログでは、今後も Onshape の他の機能もご紹介していこうと思います。ご愛読いただく皆さまの有益な情報になると幸いです。


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もしくは、横山(keiichi.yokoyama@abkss.jp)までご連絡いただければ、詳細なご質問にもお答えが可能です。



横山
横山
エービーケーエスエスの横山です。 このブログでは「3D CAD Onshape」を使ってみた情報を連載しています。 他にも「製造業/建設業に関するITソリューション・最新ニュース」を中心に情報発信していますので、ぜひ普段の情報収集や業務改善に活用いただけると幸いです。
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