
設計者必見!「Onshape」は設計データを共有できる
こんにちは、エービーケーエスエスの横山です。
弊社のブログでは「製造業/建設業に関する様々なITソリューション・最新ニュース」を中心に情報発信しています。
ぜひ普段の情報収集や業務改善に活用いただけると幸いです。
目次[非表示]
Onshape の特徴
Onshape は SOLIDWORKS出身者が開発したことで有名で、使用感が非常に近いのが特徴です。
SOLIDWORKS の特徴は残しつつ、多くのメリットが追加されました。
※詳細はOnshape 製品サイトをご覧ください。
【Onshape で得られる主要なメリット】 ・初期コストの大幅な削減 ・ハードウェアに依存しない快適な作業環境 ・データ管理の煩雑さから解放 |
このブログでは「3D CAD Onshape」を使ってみた情報を連載しています。連載3本目になる今回はOnshape のアセンブリ機能を使ってみた感想をご紹介します。
ぜひ Onshape検討の参考になると幸いです。
Onshape データ構成を調べた感想
Onshapeのデータ構成について
完全にクラウド上でデータを作成・管理するシステムのため、Onshapeを介した設計データの共有が容易に行えます
参照関係がシンプルになり、参照ミスが起こりにくいことは大きな利点と感じました
製品やサブユニットの設計に必要な要素(部品、サブアセンブリ、各部品の図面等)を1ドキュメント内で完結させることができます
①Onshape用語の定義
Onshapeの用語についてご紹介します
主に一般的な3次元CADと同じような用語となっております
②CAD環境へのアクセス
WebブラウザにてOnshapeのWebページへアクセスし、サインインすることで利用可能です
ブラウザ上でそのままCAD機能を利用できるフルクラウドのCADシステムですので、デスクトップ型CADと異なり、ソフトウェアインストールは不要です
下記URLよりサインイン。
https://cad.onshape.com/signin
[ここがポイント!] すべてWebブラウザで動作するため、以下のようなシステム管理がすべて不要になるため、システム管理コストの削減やテレワークへの対応が非常に早く実現できます - CAD のインストール - PDM のインストール - ライセンスサーバ のセットアップ - CAD/PDMのアップグレード、ソフトのバージョン管理 |
③データ構造の基本
次にデータ構造の基本について説明します
Onshapeではデスクトップ型CADのようにローカル環境で扱う「ファイル」は存在しません。
CADデータは完全にクラウド上で管理されるデータ「Onshapeドキュメント」を作成し、その中で部品(Part Studio)、アセンブリ、図面等の要素を作成して作業します(部品・アセンブリ、図面毎に形式の異なるファイルを作成しません)
1つのドキュメントの中で部品、アセンブリ、図面、インポートデータ、画像など、様々な要素を持たせて一元管理できます
[ここがポイント!]
完全にクラウド上でデータを作成・管理するシステムのため、Onshapeを介した設計データの共有が容易に行えます
製品やサブユニットの設計に必要な要素(部品、サブアセンブリ、各部品の図面等)を1ドキュメント内で完結させることができることがメリットで、3次元CAD特有の課題であるデータ参照関係の管理がシンプルになり、参照ミスが起こりにくいことは大きなメリットと感じました。 ただし、現状では他のシステムと連携した業務には不向きと思います 別のCADシステムで直接ドキュメントを開くといったことはできず、Onshapeの中でしか利用できないところが難点となることも考えられます |
④Documentとは?
続いて、Documentについてです
「Document」とはクラウド上で作成・管理されるOnshapeのデータになります
Document内で部品やアセンブリ、図面等の要素を「Tab」として作成します
[ここがポイント!]
DocumentはTabを格納する「コンテナ」であり、
デスクトップ型の「ファイル」のように実体を持つものではありません |
⑤Part Studioにおけるデータ構成
続いてPartStudioについてです
Part Studioではスケッチ・フィーチャー機能を用いてフィーチャーベースでモデリングを行います
Part Studio自体はPart用の「コンテナ」であり、内部で作成されたソリッドボディが「Part」として認識します
マルチボディを作成することでPart Studio内で複数のPartを作成することができます
Part Studio内にマルチボディが生成された時点でPartが追加されます
Part Studioの名前はPartを作成するコンテナ名に過ぎません
各Partの名前はPart listにて設定します
[ここがポイント!]
Part Studio、Assembly、Drawing等、新規に作成する要素や、文書ファイル、CADデータをインポートした場合等もTabとして表示されます。
DocumentはTabを格納する「コンテナ」であり、デスクトップ型の「ファイル」のように実体を持つものではありません。 |
⑥Assemblyにおけるデータ参照
次にAssemblyにおけるデータ参照についてです
Assembly Tabでは、Part Studio内のPart、スケッチ、サーフェス、または他Assembly Tabのアセンブリを参照して構成部品として挿入できます
[ここがポイント!] 作業中のDocumentとは別のDocument(Other Document)内のPart、スケッチ、サーフェス、アセンブリを参照して構成部品を挿入できます |
おわりに
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
前評判どおり SOLIDWORKS の特徴は残しつつ、クラウドならではの使いやすさが追加されていました。
このブログでは、今後も Onshape の他の機能もご紹介していこうと思います。ご愛読いただく皆さまの有益な情報になると幸いです。
Onshape のトライアル・製品資料をご希望の方へ
フルクラウド3D CAD「Onshape」の無料トライアル・製品情報をご希望される方は、弊社のOnshape製品ページもチェック下さい。
もしくは、横山(keiichi.yokoyama@abkss.jp)までご連絡いただければ、詳細なご質問にもお答えが可能です。