導入事例|株式会社基設計 様
「Archicad & BIMcloud」

担当者名:

業種:

従業員数:

HP:

代表取締役 松葉 様

各種施工図作成/BIMモデル作成/BIMスクールの開催

5名(令和5年9月1日現在)

https://www.hajimesekkei.co.jp/

株式会社基設計様は、DWGを始めとする各種図面の作成からBIMモデルの構築まで、お客様のニーズに応じた3Dモデルや図面を専門的に作成されています。さらに、主要なBIMメーカーの認定を取得しており、BIMスクール事業も展開しています。豊富な建築知識と高度な技術力で、お客様のご要望を最適な形で実現されています。

※GRAPHISOFTパートナー ※AUTODESK認定トレーニングセンター(ATC)

導入の背景 図面データ内での平面と断面の不整合や、業者間での設備干渉の発生リスク
導入の決め手 躯体と仕上げの一貫した検討が可能なだけでなく、レイヤー概念も引き継がれている。Archicadを導入している取引先も多かった。
導入後の効果 最新情報の一元管理により、バージョン誤りのリスクが低減。さらにBIMCloudでコラボレーションが進化した。

今回導入いただいたソリューション


Archicad & BIMCloud(アーキキャド&ビムクラウド)

Archicad(アーキキャド)は、効率的かつ直感的なインターフェイスやツールを持ち、国内外を問わず幅位広いユーザーに愛されるBIMソフトウェアです。また、BIMCloudを利用する事で、様々な専門分野のスペシャリストのコラボレーションを可能とし、多岐にわたる建築プロジェクトで活用されています。

導入事例Archicad

導入のポイント


これまでどのような問題があったのでしょうか。

図面データ内での平面と断面の不整合や、業者間での設備干渉の発生リスクが問題となっていました

2D施工図の特性上、作成者のスキルによっては、平面では問題が確認できなくても、断面で整合性がとれなくなることがあり、この部分が大きな問題となっていました。また同時に、建築と設備業者の間で役割を分担するにあたり発生してしまう「設備干渉」も何とかしたいと考えていました。

当社は施工図を専門に手がける企業ということもあり、2Dの施工図作成において「図面の整合性を保つ」ことは特に重視しているポイントです。躯体図や仕上げ図はもちろん、同一の図面データ内での平面と断面の不整合は許容できないのです。また、複数の2Dデータを管理する中で、それぞれのデータが最新の情報を反映しているかの確認も欠かすこともできません。

Archicad導入事例
株式会社基設計 代表取締役 松葉 様

「Archicad」は、どのようにご存じになったのでしょうか。

いくつかのソフトウェア使用を経て、最終的に高性能なArchicadに行き着いた
 BIMが一般的に知られる前から、私たちは3D技術に関心を持っていて、2004年頃には業界の動きに先駆けいち早く別の3D CADソフトを業務に取り入れました。しかしこのソフトウェアでは施工図の作成能力に限界があった為、3Dパースの制作や形状確認、イメージの共有などの用途にとどまりました。実質的には、プロジェクトの初期段階で関係者との合意を形成する「BIMモデル合意」のようなアプローチで使用されていたと言えます。

その数年後に、私たちは初めてのBIMソフトを別のメーカーから導入しました。ただ、そのBIMソフトは仕上げと躯体の検討を同時に行うことが難しかったため、さらに機能をフルに活用できるソフトウェアを探し始めました。そこで出会ったのがArchicadでした。Archicadのデモやセミナーに参加し、その高性能さを実感し、このソフトウェアを採用することを決意しました。

Archicad導入事例

「Archicad」をご導入された決め手を教えてください。

躯体と仕上げの一貫した検討が可能なだけでなく、レイヤーの概念も引き継いでいる
Archicadの採用を決めた要因はいくつかあります。一つ目は、前回のBIMでは果たせなかった「躯体と仕上げの一貫した検討」が可能となる点です。次に、多くの方が2D CADから熟知している「レイヤーの概念」を持っていることで、BIMの活用のスピード感が増すと感じました。また、取引先の多くがArchicadを信頼して使用している事実も、私たちの採用を強く後押ししています。

Archicad導入事例

さらに、Archicadの「BIMCloud」はOPEN BIMデータハブの役割を果たしています。これにより、プロジェクトメンバーとのデータの共有がスピーディーかつ効率的になり、より迅速なワークフローを実現することが確信でき、この点も採用要因となりました。

Archicad導入事例

「Archicad」導入後の成果を教えてください。

建築設計の質の向上を身をもって実感しています

Archicadの導入により、最も顕著に感じられた変化は「建築物を立体的に理解する能力の向上」でした。私は30年以上の施工経験を持っていますが、これほどまでに縦方向への意識が強まるとは想像していませんでした。建物の高さ、階層、そしてそれに伴う各部位の位置関係についての認識が一段と鮮明になりました。

壁をモデリングする際「この高さは本当に最適か?」自問する機会が生まれ、これにより私の「高さに対する感受性」は磨かれたように感じます。Archicadの使用により、平面を設計すると同時に断面やパースが自動的に生成されることで、設計の微細な部分までの洞察が増してきました。このシステムがどれだけ設計の質を高めているかを身をもって実感しています。

確かに、「2Dでも十分」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実際にBIMを体験していただければ、その真の価値を実感していただけることと確信しています。

Archicad導入事例

最新情報の一元管理により、バージョン誤りのリスクが低減

二つ目の大きな効果は「図面の整合性保持」と「最新情報の一元管理」が挙げられます。

間違った施工図は、その誤りをそのまま現場で実現してしまうリスクがあります。従来の2Dの図面だと、平面と断面の間で不整合が生じる可能性が考えられますが、この不整合が現場での意図しない実施を招くことがあります。
しかし、BIMの導入により、全ての図面が一つのデータから生成されるので、図面間の不整合が生じにくくなりました。平面詳細図、天井伏図、躯体図、展開図など、全ては同じデータベースを元に作成されるので、片方だけの修正という状況を避けられます。

しかしながら、2D化された図面内で手入力する要素、例えば寸法や文字などには注意が必要です。中には自動で更新されない要素もあるため、その点を注意深く扱えば、2D CADよりもエラーの発生を大幅に減少させることができるでしょう。

導入事例Archicad

BIMCloudでコラボレーションが進化

3つ目の効果として「コラボレーションの向上」が挙げられます。
BIMCloudの利用により、プロジェクトメンバーは常に最新の情報をリアルタイムで参照できるようになりました。全員が同一のBIMモデルを共有し、各々が指定された部分を同時に編集できる点は、情報の一貫性と効率性を保つ上で大きな強みとなります。
過去にはメールやクラウドストレージを介してデータを管理する際、情報の不整合や古いデータの混在が避けられない、という問題がありましたが、BIMCloudの利用によりこれらの課題が解消されました。
全てのメンバーが常に最新のデータにアクセスすることができるので、従来よりも情報の更新を見逃すリスクや古い情報に基づいて行動する危険が格段に減少しました。BIM cloudの利用は、情報共有の効率化とエラーの最小化に非常に役立っています。取引先もBIMCloudを活用していることが多くあります。

ArchicadとBIMCloudの導入により、効率的で一貫性のあるワークフローを実現できたと感じています。

Archicad導入事例

ご導入後のエピソードがあれば教えてください。

ソフトウェアからハードウェアまで、すべてをABKSSにお任せ

Archicadの導入において、頼りになったのはエービーケーエスエスの電話サポートでした。初めて導入した際には、気軽に相談できるような専門家が周りにいなかった為、彼らのサポートは大きな助けとなりました。サポート担当者は電話では伝わりづらい内容も、リモート接続でサポートし、明瞭かつ理解しやすい説明を提供してくれました。

さらに、BIMソリューションにおいては、ソフトウェアの選択だけでなく、適切なハードウェアやワークステーションの選定も重要です。エービーケーエスエスにはこれらの点についても相談しました。そのおかげで問題なくArchicadを使用できていますし、他のCADソフトやウェブブラウザ、メールソフトを同時に使用しても動作が遅くなるなどの問題を感じることもありません。作業効率と快適性の双方で成功していると思っています。

私たちの要望にも迅速に応えてくれるので、日々の業務を安心して行うことができています。
Archicad導入事例
「Archicad & BIMCloud」をご活用された素晴らしいお取り組みだと思います。インタビューにご協力いただき誠にありがとうございました。

今回導入いただいたソリューション


Archicad & BIMCloud(アーキキャド&ビムクラウド)

Archicad(アーキキャド)は、効率的かつ直感的なインターフェイスやツールを持ち、国内外を問わず幅位広いユーザーに愛されるBIMソフトウェアです。また、BIMCloudを利用する事で、様々な専門分野のスペシャリストのコラボレーションを可能とし、多岐にわたる建築プロジェクトで活用されています。

 

導入事例Archicad27
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