クラウドストレージ厳選おすすめ6ツール 徹底比較|抑えておきたい選び方のポイント
クラウドストレージ は、サーバー上でファイルを保存、管理、共有できるサービスとして、個人から企業まで既に幅広く導入されています。
一方で、数あるサービスの中でどれを選ぶべきかお悩みではないでしょうか。セキュリティ面や料金体系など、利用する際し確認すべき点は多くあります。
本記事では、法人向けクラウドストレージの選ぶ際のポイントと、おすすめのツールについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
クラウドストレージとは?
クラウドストレージとは、インターネットを介して利用するファイルの保管場所 のことです。サービス提供会社のサーバー上にファイルをアップロードし、管理、共有します。
メリットは以下の通りです。
|
どのように選ぶべき?
主に個人向け、個人業務向け、法人向けなどに分類されますが、今回は法人向けのサービスをご紹介します。これから紹介する選定ポイントを参考に、最適なクラウドストレージを選びましょう。
データ容量
まずは必要とする容量の検討を付けておきましょう。
一般的に、1ユーザーあたり5GB以上の容量が目安です。また、PC内のファイルをすべてバックアップするなら100GB近くは必要です。
無料で利用できるツールも一部ありますが、容量が足りなくなった場合は有料プランにアップグレードする必要があります。
コスト
無料プランで容量が足りないようなら有料プランを検討しましょう。多くのオンラインストレージサービスは月額または年額プランを提供しているので、必要な容量を安く利用できるサービスを選びます。
サポート
テクニカルな問題や質問に対応してくれる信頼できるサポートは重要です。サービスの中にテクニカルサポートが含まれているか、迅速なカスタマーサービスを提供しているかを確認してください。
セキュリティ
データが暗号化されているか、二段階認証が提供されているかなど、提供されるセキュリティ機能を確認しておきましょう。
機能
「同期方法」「共有メンバー」「ファイル操作」についてチェックしておきましょう。「利用人数・デバイス数」も具体的にしておくと良いです。
●同期方法
オンラインストレージには「同期型」と「非同期型」の2種類があります。作業のバックアップが必要な場合は「同期型」 、ファイルの保存だけで良い場合は「非同期型」を選ぶのが良いでしょう。
●共有メンバー(利用人数・デバイス数)
どんなメンバーとファイルを共有するか考慮しましょう。「不特定多数」に共有することがあれば、保存期間やパスワードを設定できるサービスが必要です。「特定メンバーだけ」の共有ならば、リンク共有の機能だけで十分な場合もあります。
●ファイル操作
共同でファイル操作するのなら「直接編集可能」のサービスを選びましょう。直接ファイルを編集できれば、その都度ダウンロード・再アップロードする手間がかかりません。
おすすめツール6選
最近では、多くの企業がクラウドストレージツールを利用していますが、その中でも特に人気のツールを6つご紹介します。ツールにはそれぞれ特長がありますので、ご自身の業務環境に合ったものを選択することが重要です。
ツール名称 |
無料プラン |
無料トライアル |
あり(2GB) |
Standardプラン または Advancedプラン / 30日間 |
|
あり(15GB) |
14日間 |
|
あり(個人向け) |
14日間 |
|
なし |
14日間 |
|
なし |
Businessプラン / 30日間 |
|
なし |
30日間 |
DropboxBusiness(ドロップボックスビジネス)
参照:https://www.dropbox.com/ja/business
DropboxBusinessは個人からビジネスまで幅広く利用されているクラウドストレージサービスです。デバイス間でのシームレスなファイル同期、シンプルで簡単な共有機能、直感的なユーザーインターフェースが特長です。ファイルの共有はもちろん、動画などの大容量ファイルの保存場所としても活用できます。
また、Microsoft Officeとの統合やファイルのリアルタイム共同編集も可能です。
● 料金プラン
以下の料金プランから選べます。
Standard(5TB)※1チームあたり |
1ユーザー¥18,000/年(¥1,500~/月) |
Advanced(必要なだけ) |
1ユーザー¥28,800/年(¥2,400~/月) |
Enterprise(必要に応じた容量 • カスタマイズ可能) |
1ユーザー¥30,000/年(¥2,500~/月) |
●おすすめポイント
紛失または削除したファイルを簡単に復元できます。
- スマートシンク機能なら、ハード ドライブの容量をほとんど消費せずアクセスできます。
- 選択型同期で、Dropbox 上にあるフォルダのうち、同期するフォルダだけを選択することでハード ドライブの容量を節約できます 。
●注意したい点
無料プランも用意されていますが、容量は2GBなのであくまで個人向けです。
GoogleDrive(グーグルドライブ)
参照:https://www.google.com/intl/ja_jp/drive/
GoogleドライブはGoogleの製品と深く統合されたクラウドストレージサービスで、Google Docs、Sheets、Slides等とのリアルタイムコラボレーションが可能です。また、基本的なストレージ容量は無料で提供されています。
● 料金プラン
以下の料金プランから選べます。
ベーシック(100 GB) |
1ユーザーあたり ¥250/月 |
スタンダード(200 GB) |
1ユーザーあたり ¥380/月 |
プレミアム(2TB) |
1ユーザーあたり ¥1,300/月 |
●おすすめポイント
- GmailやGoogleカレンダー、Google Docsなどの他のGoogleサービスと統合されているので、これらのサービスを効果的に利用すれば、より高い生産性を実現することができます。
- Googleアカウントを所有していれば15GBまでの容量は無料で提供されます。
●注意したい点
- GoogleドライブはGoogleアカウントにリンクされているため、パスワードの管理やセキュリティ設定には注意が必要です。
Box Business(ボックスビジネス)
参照:https://www.box.com/ja-jp/home
Boxは企業向けに設計されたストレージとコラボレーションツールで、強固なセキュリティと高度な権限管理機能を備えています。APIが提供されており、他のアプリケーションやサービスとの統合も容易です。
● 料金プラン
以下の料金プランから選べます。
Business Starter(100 GB ) |
1ユーザーあたり ¥605 /月 |
Business(上限なし ) |
1ユーザーあたり ¥1,980 /月 |
Business Plus(上限なし ) |
1ユーザーあたり ¥3,300 /月 |
Enterprise(上限なし ) |
1ユーザーあたり ¥4,620/月 |
●おすすめポイント
- 「コラボレータ招待」と「共有リンク」の2種類のコンテンツ共有方法があります。
- 専用アプリがなくても、130種類以上のファイルを プレビューすることができます。
- 7段階のアクセス権限設定が可能で、さまざまな業務要件に対応できます。
- 容量無制限なので、ファイルの総容量が膨らんでも安心して利用できます。
●注意したい点
Boxには無料の「Individualプラン」が用意されていますが、こちらの利用は一人までとなります。ビジネス向けではないので注意しましょう。
DirectCloud(ダイレクトクラウド)
DirectCloud は、 企業向けに最適化した国産クラウドストレージです。
月額固定制・ユーザー数無制限ながら豊富な機能を備えており、高いコストパフォーマンスを実感できます。また、充実した管理者機能や強固なセキュリティ機能も備えています。
● 料金プラン
以下の料金プランから選べます。
スタンダード(500GB) |
1チーム 30,000円/月 |
アドバンスド(1TB) |
1チーム 50,000円/月 |
ビジネス(3TB) |
1チーム 90,000円/月 |
プレミアム(10TB) |
1チーム 180,000円/月 |
エンタープライズ(30TB) |
1チーム 300,000円/月 |
●おすすめポイント
共有リンクでスムーズ&安全に受け渡すことが可能です。
- NASやファイルサーバーに匹敵する高度なセキュリティ機能を備えています。
複数のサーバーを集約し手軽な管理で運用できるため、管理者の負担を大幅削減できます。
利用可能人数が無制限で定額であるため、ユーザー数の増減があっても、プラン変更をする必要なく安心して使用できます。
Fleekdrive(フリークドライブ)
参考:https://www.fleekdrive.com/
Fleekdrive は、企業向けに特化したオンラインストレージで、誰もが使いやすいインターフェースとビジネスニーズに応える豊富な管理機能を備えています。
また、AWSを基盤とした 強固なセキュリティを備えており、在宅勤務やサテライトオフィスの活用において、素早く安全なやり取りを可能にします。
● 料金プラン
以下の料金プランから選べます。
Team(10GB) |
1ユーザーあたり 500円/月(税抜) |
Business(200GB) |
1ユーザーあたり 1,500円/月(税抜) |
Enterprise(無制限) |
1ユーザーあたり 4,000円/月(税抜) |
●おすすめポイント
ビジネス利用に特化した簡単な操作性で、社内だけでなく社外とも効率的なコミュニケーションを実現します。
安全かつ障害耐性に優れたクラウドサーバー「AWS」を基盤としており、Fleekdrive上にファイルをアップロードした時点で国内3か所に分散してデータ保管されます。
1ユーザーあたり月額500円と比較的安価な料金で利用できます。また、ユーザー数や容量の増加、機能の追加なども簡単です。
Fileforce(ファイルフォース)
Fileforceは、シンプルで使いやすいクラウドストレージです。
PCにインストールしてエクスプローラから使えるため、ローカルストレージのような極めて軽快な使い心地が特長です。オンライン編集や全文検索にも対応しており、端末やOSを問わずに社内のファイルアクセスが可能です。
ランサムウェアの検知・予防、被害ファイルの特定と復旧までを標準機能で提供しています。
● 料金プラン
以下の料金プランから選べます。
Small Business(10~50 ID) |
1ユーザーあたり 900円/月(税抜) |
Unlimited-1(規模目安 50~300名) |
1チームあたり 55,000円/月(税抜)
|
Unlimited-3(規模目安 300~500名) |
1チームあたり 98,000円/月(税抜) |
Unlimited-10(規模目安 500~1000名) |
1チームあたり 198,000円/月(税抜) |
Unlimited-30(規模目安 1000名~) |
1チームあたり 330,000円/月(税抜) |
Enterprise
(必要に応じた容量 • カスタマイズ可能)
|
料金については応相談
|
●おすすめポイント
PCにインストールしてエクスプローラから使うことができます。ローカルストレージのように軽快にファイルを表示できます。
アクセス権限を任意に作成でき、 柔軟かつ高精度なアクセス権限管理が可能です。
誤って削除・上書き保存したファイルバージョンを復元したり、復旧したりすることができます。
3つの防御壁 「独自の仮想ファイルシステム 」「振る舞い検知のヒューリスティックなアルゴリズム 」「高機能なファイル変更管理システム 」により、 ランサムウェア対策も万全です。
おわりに
本記事では、法人向けクラウドストレージの選ぶ際のポイントと、おすすめのツールについてご紹介してまいりました。
クラウドストレージサービスは、今後ますます活用が進んでいくと予想されますが、「すぐに容量やユーザー数が足りなくなってしまった」「必要以上に大容量プランを選択してしまった」などといった失敗がないよう、自社にとって最適なサービスを見つけたいものです。
また、法人向けの場合は特に、価格面だけでなく、共有方法や容量、セキュリティ、機能性などあらゆる面から比較することが重要です。
また、これらについて何かお困りごとがあれば、お気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。