【2025年】スマートグラスおすすめ人気5選 - 遠隔支援で製造業のDXを加速
スマートグラスはメガネ型のウェアラブル機器で、次世代の新ガジェットとして注目されています。
現場や工場では作業員がハンズフリーで情報を確認でき、リアルタイムで作業指示やマニュアルを表示することで、効率的な作業支援を実現します。
この記事では、スマートグラスの機能や活用メリット、選び方のポイント、おすすめ製品を紹介します。用途や目的に合ったスマートグラスを探している方は、ぜひ参考にしてください。
このような方におすすめの記事です
- スマートグラスについて知りたい
- 産業用スマートグラスの活用を検討している
- おすすめのスマートグラスを知りたい
目次[非表示]
- ・スマートグラスとは
- ・スマートグラスのメリットと解決できること
- ・スマートグラスの選び方と検討すべき8ポイント
- ・1)アプリや他デバイスとの連携
- ・2)ディスプレイ
- ・3)マイク
- ・4)Bluetooth / Wi-Fi
- ・5)画素数
- ・6)容量
- ・7)デザインと使用感
- ・8)度付きレンズ対応
- ・モニター代わりに使用できるか
- ・おすすめスマートグラス5選
- ・LiveOn Wearable(ジャパンメディアシステム)
- ・InfoLinker3(フィールドクロス・旧ウエストユニティス)
- ・インテリジェントビューアAR100(Dynabook)
- ・ThinkReality A3 PC Edition(レノボ)
- ・MOVERIO BT-45CS/45C (エプソン)
- ・(番外編)VR・MR・ARの違い
- ・スマートグラスの導入ならABKSSにご相談ください
- ・まとめ
スマートグラスとは
スマートグラスとは、ビジネスシーンでの効率化を促進するウェアラブルデバイスです。
メガネのように装着し、リアルタイムで情報を表示することで、手ぶらでのデータアクセスやハンズフリー通話が可能になります。
内蔵カメラでのリモートサポートや、AR技術を活用したトレーニングも可能で、作業効率の向上とエラーの削減に貢献します。
具体的な活用例として、製造現場では作業指示の確認、物流では在庫管理、医療では患者情報の確認などに利用されています。
スマートグラスのメリットと解決できること
機能性とハンズフリーの利便性から、業務用スマートグラスの導入が増えています。
スマートグラスの使用は、トラブル対応の迅速化、コスト削減、ナレッジの蓄積と共有、安全性の向上といった多岐にわたるメリットを提供します。
遠隔でトラブル対応できる
- 遠方の管理者と作業者をリアルタイムで繋ぎ、遠隔地での作業を支援します。
- 作業者はスマートグラスに映るマニュアルを参照しながら作業できます。
- 管理者は遠方から複数の作業者を監視し、リアルタイムで指示や管理を行えます。
コストを削減できる
- 出張費、作業人数、作業時間の削減により、コストが大幅に削減されます。
- 作業効率化と生産性の向上により、人材を最適に配置できます。
- 録画機能により、業務報告が簡略化されます。
ナレッジ蓄積やノウハウ共有ができる
- ベテラン社員のノウハウを遠隔地の社員にリアルタイムで提供し共有できます。
熟練者の作業をレンズ越しに録画したり、リアルタイムで中継することが可能です。
作業方法や手順を録画し、情報共有やマニュアル化を行うことで、社内教育や研修コンテンツの継続的な改善が可能になります。
安全性を向上させる
両手がフリーになることで、作業中の安全性が向上します。
スマートグラスの選び方と検討すべき8ポイント
スマートグラス選びのポイントは多数ありますが、使用目的やフィット感を重視することが重要です。これらのポイントを参考に、用途に合ったスマートグラスを選びましょう。
1)アプリや他デバイスとの連携
スマートグラスには「専用アプリ対応タイプ」と「汎用アプリ対応タイプ」があります。
専用アプリ対応タイプは、メーカー独自の機能を活用でき、最適な操作性を提供します。
一方、汎用アプリ対応タイプは、スマートフォンやPCとの互換性が高く、既存のアプリやシステムと柔軟に連携できるのが特徴です。 用途に応じて選びましょう。
2)ディスプレイ
画質にこだわるなら、有機EL採用のモデルを選ぶと色鮮やかで明るい映像を鑑賞できます。
また、ディスプレイを左右に搭載して自然な見え方を追求した「両眼タイプ」や、装着感が軽く作業しながら使う場合におすすめの「単眼タイプ」などがあります。
3)マイク
音声認識やハンズフリー通話が可能な内蔵マイク搭載モデルを選びましょう。
マイクを内蔵しているモデルの場合、スマホと連携してハンズフリー通話ができるほか、音声認識機能による操作も可能です。
4)Bluetooth / Wi-Fi
スマホとの連携やインターネット利用のために、接続性をチェックします。
Bluetoothでスマホと連携、Wi-Fiと接続してインターネットを利用できれば、スマートグラスの活用の幅が大きく広がります。
5)画素数
高画質撮影を求めるなら、画素数の大きなカメラ搭載モデルを選びます。
500万画素以上あれば高精細な映像を撮影できます。さらにクリアな画質を求めるなら「HD撮影」ができるモデルが最適です。
6)容量
動画や写真撮影用には「大容量ストレージ」または「メモリーカード対応モデル」がおすすめです。
動画や写真撮影をするならカメラの画素数と共に、データを保存するストレージの容量もチェックしましょう。必要容量は8GB以上が目安です。
7)デザインと使用感
長時間の装着やシーンに応じたフィット感とデザインを選びましょう。
バッテリーなどを搭載しているため、一般的なメガネに比べると重めですが、150g程度の軽量モデルだと快適に使用できるでしょう。
8)度付きレンズ対応
視力が悪い方には、度付きレンズに対応したスマートグラスが便利です。
専用の交換レンズが用意されているモデルや、市販の度付きレンズを装着できるアダプター付きのモデルもあります。裸眼での使用が難しい場合は、快適な視認性を確保するために、度付きレンズ対応かどうかを事前に確認しましょう。
モニター代わりに使用できるか
製品によって異なりますが、モニター代わりに使用するには以下の条件を満たす必要があります。
- モニターと同じサイズや解像度を持つ
- モニターと同じ接続方法(HDMIやUSB Type-Cなど)を持つ
- モニターと同じ電源供給方法(ACアダプターやUSBポートなど)を持つ
これらを満たしていれば、モニター代わりに使用できる可能性がありますが、完全に同じではない場合もあるため、注意が必要です。
おすすめスマートグラス5選
こちらでは、おすすめのスマートグラスをご紹介していきます。ご検討中の方は参考にしてください。
LiveOn Wearable(ジャパンメディアシステム)
オンライン会議システム「LiveOn」は、 Web会議システムの技術を活かした通信品質と実用度の高い機能が魅力です。
○電源オンですぐ接続、その後の操作もカンタン
複雑な操作は不要なので、作業の支障とならず誰でもすぐに使用できます。
○映像・音声が途切れない高い通信安定性
独自のデータ圧縮技術で高品質・スムーズな通信を実現。
屋外でWi-fiを使用する環境下でも音声の途切れや映像が固まることはなく、スムーズに遠隔から指示できます。
○複数拠点の接続が可能
会議システム専業メーカーで開発されたLiveOn Wearable は、1対1だけでなく「複数拠点接続」対応にも考慮されています。
「映像キャプチャ」「資料共有」「遠隔設定変更」「録音録画」など、現場支援に特化した機能を搭載しています。
InfoLinker3(フィールドクロス・旧ウエストユニティス)
Infolinker3は、大容量バッテリーとホットスワップによる長時間稼働とLTE搭載で屋外使用が可能となった産業用スマートグラスです。
産業用にこだわった特徴的な機能が豊富に搭載されています。
○LTE搭載
無線LAN環境を構築できない作業現場、屋外現場での利用に対応した、LTE通信機能が本体に搭載されたスマートグラスです。
○大容量バッテリー搭載
4,900mAhの大容量バッテリーとホットスワップにより作業中のバッテリー交換ができるため長時間の作業が行えます。
○音声コマンド操作
装着者の声による音声コマンド操作に対応しており作業中のハンズフリー操作が可能となり現場作業の妨げになりません。
インテリジェントビューアAR100(Dynabook)
インテリジェントビューアAR100は、ハンズフリーで現場の作業効率を向上させるWindows 10対応のメガネ型ウェアラブルデバイスです。
○鮮明な映像を屋内外でも
「nHD(640×360)」高精細ディスプレイと、作業者の視点から見た視覚情報を撮影できる約500万画素の高画質カメラにより、現場作業に必要な情報を屋内外で見やすく鮮明に表示できます。
○小型・軽量で快適な操作性
本体質量約48gの軽量コンパクト設計により、ストレスのない快適な掛け心地を実現しています。
タッチパッドやコントロールボタンは指先で操作でき、メガネ型フレームは利き目に合わせて左右どちら側にも装着できます。
○Windows 10対応
Windows 10に対応しており、既存のWindowsベースのソフトウェア資産を活用することができます。
ThinkReality A3 PC Edition(レノボ)
ThinkReality A3は、 軽量・高解像度かつ視認性が高いエンタープライズ向けARスマートグラスです。
○軽量ボディに高解像度ディスプレイが搭載
約130gの軽量コンパクトなボディに片眼1080pの高解像度ディスプレイに、トラッキング用のデュアルフィッシュアイ、8MPカメラを採用しています。6DoFに対応し、ルームサイズの空間トラッキングが可能です。
○現場に持ち込み作業することを想定した設計
防水規格のIP54に準拠したIndustrial Frameは、アイウェアの米国規格ANSI Z87.1に適合しています。ヘルメットや安全ゴーグルにも着用しやすい形状で人間工学に基づいた設計になっているため、快適さと優れたフィット感を両立しています。
MOVERIO BT-45CS/45C (エプソン)
MOVERIO(モベリオ)BT-45CS/45Cは、Full HD・120型(※) 相当の高精細・大画面で、遠隔支援での指示内容・マニュアル・図面閲覧もクリアに認識する 作業者目線のスマートグラスです。
○頭部全体で支える構造。ヘルメット装着も可能
頭部全体で支える構造で、耳にも鼻にも重さがかからず、眼鏡をかけたままでも使用できます。
また、ヘルメット対応/防塵防水/耐衝撃性により、ハードな現場にも対応します。
○遠隔支援/作業支援に適した大画面・両眼シースルー
遠隔からの指示内容、図面などを120インチサイズ(※)で確認可能。
両眼シースルーなので周囲を確認しながら作業できます。オートフォーカスカメラと内蔵スピーカー・マイクで遠隔とのコミュニケーションも円滑です。
※仮想視聴距離 5m時
(番外編)VR・MR・ARの違い
ここでは混同されやすいVR・MR・ARの違いについてご紹介します。
VR:仮想現実 |
完全バーチャル |
MR:複合現実 |
現実世界+バーチャル |
AR:拡張現実 |
現実世界の上にバーチャル |
VR (Virtual Reality) - 仮想現実
VRは「Virtual Reality(バーチャルリアリティ)」の略で「仮想現実」とも呼ばれます。
コンピュータ生成の環境に完全に没入させる技術です。
この仮想環境は、現実世界とは異なる、あるいは現実を模倣したものであり、ユーザーはこの環境内で視覚、聴覚、時には触覚を通じて相互作用します。
MR (Mixed Reality) - 混合現実
MRは「Mixed Reality(ミックスドリアリティ)」の略で「混合現実」とも呼ばれます。
ARとVRの中間に位置する技術で、実世界と仮想世界を組み合わせて、使用者がインタラクションできる新しい環境を作り出します。
AR (Augmented Reality) - 拡張現実
ARは「Augmented Reality(オーグメンテッドリアリティー)」の略で「拡張現実」とも呼ばれます。現実世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。
ARは現実世界の景色に仮想の画像や情報をオーバーレイし、スマートフォンやタブレット、専用のARグラスを通じて体験されます。
スマートグラスの導入ならABKSSにご相談ください
スマートグラスの導入は、トラブル対応の迅速化、コスト削減、ナレッジの蓄積と共有、安全性の向上といった多岐にわたる効果をもたらします。その一方で、選び方を間違えると効果を最大限に発揮できません。
選ぶポイントは先述した通りですが、重要なのは自社の課題や環境に合った機能を正しく見極めることです。
ABKSSでは、これらのポイントをしっかり押さえた最適なソリューションを提案いたします。RPAの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
本記事では、現場向け・産業用スマートグラスについて解説しました。
スマートグラスはビジネスシーンでの効率化を促進するウェアラブルデバイスとして、あらゆる場面での活用が進んでいます。
なかでも現場向け・産業用スマートグラスは、トラブル対応の迅速化、コスト削減、ナレッジの蓄積と共有、安全性の向上といった多岐にわたるメリットを提供できることから、非常に注目度の高いデバイスです。
また、5種類のおすすめスマートグラスをご紹介させていただきましたが、 用途や使用シーンによりベストプラクティスは異なりますので、まずは総合窓口としてITツールの専門家にご相談いただくのがおすすめです。
「何を使えばいいか」「おすすめは何か」など、選択に迷ったらお気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中から最適な解決をご提案させていただきます。
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