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ランサムウェア攻撃の対策とは?被害実態と効果的なソリューションを紹介


サイバー攻撃の中でも特に厄介な問題であるランサムウェア。ランサムウェアは、感染したデバイスのデータを暗号化し、復元のために身代金を要求する悪意のあるソフトウェアです。近年、ランサムウェア攻撃は急増しており、個人から大企業まで被害を受けています。

本記事では、ランサムウェアの基本的な知識から高度な対策方法、そして具体的な事例と対策ソリューションまでをわかりやすく解説します。これにより、自分自身や組織を守るための具体的な手段を身につけることができます。


このような方におすすめの記事です

  • 最新のサイバーセキュリティの動向に関心ある方
  • 自社のサイバー攻撃への対応に不安ある方
  • 実際のサイバー攻撃被害例を知りたい方
  • 実際にセキュリティインシデントに巻き込まれた経験のある方




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目次[非表示]

  1. ランサムウェアとは
    1. ランサムウェアの仕組みと感染プロセス
    2. ランサムウェアの歴史
    3. ランサムウェア攻撃が増えた理由
    4. 代表的なランサムウェアの種類
  2. ランサムウェアによる被害の実態と事例
    1. 某食品加工業
    2. 某インフラ業
    3. 某医療機関
  3. 企業にもたらす損失
    1. 直接的な損失
    2. ビジネス機会の喪失
    3. そのほか
  4. ランサムウェアへの対策方法
    1. 事前の予防対策と基本対処法
    2. ランサムウェア感染後の対応
  5. ランサムウェア対策ソフトの選び方
    1. 信頼できるセキュリティソフトウェアとは
    2. 無償ソフトウェアの特徴とは
  6. ランサムウェア対策に役立つソリューション
    1. ​​​​​​​ランサムウェア対策には「DeepInstinct」がおすすめ
    2. DeepInstinctを無料で試すには
  7. おわりに


ランサムウェアとは

ランサムウェアとは、悪意のあるソフトウェアの一種で、被害者のデータを暗号化し、復号化のために身代金を要求するものです。近年急速に増加しており、個人から企業まで広範囲に被害を及ぼしています。主にフィッシングメールや悪質なリンクを通じてシステムに侵入し、重要なファイルにアクセスできなくします。これにより、業務停止やデータ喪失の深刻な被害を引き起こすのです。

例えば、2017年に発生した「WannaCry」攻撃では、数十万のコンピュータが暗号化され、データを取り戻すためにビットコインでの支払いを要求されました。ネットワークを通じて迅速に拡散し、多くの企業や個人が被害を受けました。


ランサムウェアの仕組みと感染プロセス

ランサムウェアの仕組みは以下のようなプロセスを経て行われます。



  • 感染: ランサムウェアはフィッシングメール、悪意のあるリンク、感染したウェブサイトなどを介してシステムに侵入します。
  • 暗号化: 侵入後、ランサムウェアはシステム内のファイルやデータを暗号化し、被害者がこれらにアクセスできないようにします。
  • 通知: ファイルが暗号化されたことを被害者に通知するメッセージが表示され、解読キーを得るための身代金が要求されます。通常、支払いはビットコインなどの暗号通貨で行うよう指示されます。
  • 支払いと解読: 被害者が身代金を支払うと、攻撃者は解読キーを提供し、データの復元を行うとされています。しかし、支払いを行っても必ずしもデータが解読される保証はありません。


ランサムウェアの歴史

ランサムウェアはサイバー脅威のひとつとして日々進化を遂げています。ランサムウェアの初期形態はシンプルなものでしたが、時代とともにその手法も高度化しています。

ランサムウェアは1989年に登場した「PC Cyborg(AIDSトロイの木馬)」が最初とされています。これ以降、ランサムウェアは進化を続け、2000年代には「CryptoLocker」や2017年に出現した「WannaCry」といった高度な暗号化技術を用いるものが現れました。

これらのランサムウェアは、広範な被害を引き起こし、企業や個人に多大な損失をもたらしました。近年では、二重脅迫型や標的型攻撃が増加し、サイバーセキュリティの重要性がますます高まっています。


ランサムウェア攻撃が増えた理由

ランサムウェア攻撃が増加している主な理由として、「デジタル技術の進化」と「サイバー犯罪者の手法の高度化」が挙げられます。

暗号通貨の普及により匿名での身代金の受け取りが容易になり、攻撃手法が高度化してフィッシングメールや脆弱性を突く方法が洗練されました。さらに、リモートワークの増加により企業のセキュリティ体制に隙が生じやすくなったことも要因です。

また、ランサムウェアはインターネットを通じて容易に拡散でき、暗号通貨を使うことで犯人の特定が難しくなるため、サイバー犯罪者にとってリスクが少ないとされています。


代表的なランサムウェアの種類


ランサムウェアにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる攻撃方法と動作プロセスを持つため、種類に応じた適切な対策が必要です。こちらでは代表的なランサムウェアを紹介します。


  • 暗号化型ランサムウェア:ファイルを暗号化し、解読キーと引き換えに身代金を要求します。代表例は「CryptoLocker」や「WannaCry」です。対策としては、重要データの定期的なバックアップが有効です。


  • ロッカー型ランサムウェア:デバイス自体をロックし、操作不能にします。身代金が支払われるまでロック解除は行われません。セキュリティソフトの導入と適切なパッチ管理が重要です。


  • 二重脅迫型ランサムウェア:ファイルを暗号化するだけでなく、データを外部に窃取し、身代金を支払わない場合にデータを公開すると脅します。対策として、データの暗号化とネットワークモニタリングが不可欠です。





ランサムウェアによる被害の実態と事例

ランサムウェアは、個人や企業にとって深刻な脅威となっています。その攻撃手法は進化を遂げ、被害も年々増加しています。こちらでは、国内外での主要な被害事例を紹介するとともに、ランサムウェアが企業にもたらす損失について詳しく解説します。

ランサムウェア攻撃は不可避なものになりつつあり、これによる損失は単なる金銭的被害にとどまらず、企業の信用と運営にも大きな影響を及ぼします。そのため、実際の事例を通じてその深刻さを理解することが、効果的な対策を講じるための第一歩となります。


某食品加工業

身代金支払い額:約12億円
ランサムウェアの攻撃を受け、一部工場の操業を停止せざるを得なくなった。大半のシステムは復旧していたものの、さらなる攻撃で顧客や従業員のデータが危険にさらされるリスクを考慮し、社内のIT専門家および第三者のサイバーセキュリティ専門家と協議のうえ、身代金を支払った。


某インフラ業

身代金支払い額:約4億8000万円
システムにマルウェアが侵入し、短時間で100GB以上のデータが盗まれた。情報の一部をインターネットに公開すると脅迫があり、身代金要求を受けていた。第三者がパイプラインの攻撃を可能とする情報を入手した恐れがあるため、燃料パイプラインの操業を停止。一部地域では燃料が不足し住民はパニックに陥った。


某医療機関

身代金支払い額:0円(支払いに応じず)
電子カルテがランサムウェアに感染。バックアップデータも暗号化されたため、復旧に時間を要した。結果、過去処方した薬剤や診療履歴が分からず、一時治療ができなくなった。約2か月診療人数を制限しつつ対応。身代金要求を受けていたが応じなかった。


企業にもたらす損失

ランサムウェアなどを使ったサイバー攻撃は、企業にさまざま被害をもたらします。その被害の影響は、攻撃を受けた企業だけにとどまらず、顧客や取引先にまで拡大するおそれがあります。

DeepInstinct​​​​​​​

直接的な損失

  • 個人情報の漏えいによる、取引先・顧客からの損害賠償
  • 原因の調査、関係者対応などでかかる、さまざまな事故対応費用
  • システムの復旧に関する対応費用

ビジネス機会の喪失

  • 個人情報の漏えいによる、社会的評価の低下
  • 得意先からの受注停止、競合への流出
  • システム、メールの停止による、納期遅れ・営業機会損失

そのほか

  • 社員の個人情報が漏えいし、取引先を標的とした攻撃に利用される可能性





ランサムウェアへの対策方法


ランサムウェア攻撃は増加傾向にあり、個人や企業にとって大きな脅威となっています。しかし、適切な対策を講じることで、これらの攻撃から身を守ることができます。こちらでは、ランサムウェア攻撃に対する効果的な対策方法を解説します。


事前の予防対策と基本対処法

ランサムウェア対策には、事前の予防対策と基本的な対処法が重要です。以下はその一例となります。これらを総合的に実施することで、ランサムウェアの感染リスクを最小限に抑えることができます。


予防対策

  • 定期的なデータバックアップ:データを定期的にバックアップすることで、攻撃を受けた場合でも迅速に復旧できます。


  • 強固なセキュリティソフトの導入:最新のセキュリティソフトを導入し、セキュリティパッチを適用することで、感染リスクを大幅に減少させます。


  • 電子メールのセキュリティ強化:メールフィルタリングを実施し、安全ではないリンクや添付ファイルに注意を払います。


基本対処法

  • ネットワークセキュリティの強化:ファイアウォールの設定を最適化し、多層防御システムを構築します。AI技術を活用した次世代セキュリティソフトウェアは、高度な分析と検知能力を持ち、未知のマルウェアに対する防御力を高めます。


  • 従業員教育:セキュリティ意識を高めるため、定期的な研修を実施し、セキュリティポリシーを策定します。





ランサムウェア感染後の対応


ランサムウェア攻撃に対する高度な対策と感染後の対応手順の確立は、企業のセキュリティ強化に不可欠です。攻撃が高度化・巧妙化しているため、多層防御が求められます。

例えば、ファイアウォール、侵入検知システム(IDS)、侵入防止システム(IPS)を組み合わせ、エンドポイントデテクション&レスポンス(EDR)を導入する、といった方法があります。

また、定期的なセキュリティ診断とペネトレーションテストで脆弱性を発見・修正します。感染時には、端末やネットワークを速やかに隔離し、専門チームがデータ復元と再発防止策を実行します。セキュリティポリシーの見直しや従業員教育が重要なので、定期的な訓練が必要です。


ランサムウェアに特化した防御対策

ランサムウェアは巧妙にシステムへ侵入しデータを暗号化するため、一般的なセキュリティ対策だけでは不十分です。特有の対策を講じることで、感染リスクを最小限に抑えることができます。

例えば、「DeepInstinct」のような専用ソリューションなら、ランサムウェアの特徴を分析して自動的にブロック可能です。また、異常な動きをリアルタイムで検知するシステムや、暗号化を早期に察知して隔離するプロセスを構築することも効果的です。

さらに、定期的なバックアップの実施とオフサイト保管、セキュリティソフトの導入と更新、従業員教育、ネットワーク分離、ファイアウォールの強化など、多層的な防御システムを組み合わせることで、ランサムウェアから企業の情報資産を確実に守れます。


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感染源の特定と隔離

ランサムウェア感染時は、迅速に感染源を特定し隔離することが重要です。これにより、ランサムウェアが組織全体に広がる前に対処でき、被害範囲を最小限に抑えられます。例えば、感染デバイスをネットワークから切断し、他のデバイスへの感染を防ぎます。

また、ネットワークトラフィックの分析で感染経路を特定し、遮断することも効果的です。感染源の特定と隔離は、初動で最も重要なステップであり、迅速な対応が組織全体の情報資産を守るために不可欠です。


暗号化されたデータの復元

暗号化されたデータの復元手順は慎重に行う必要があります。データの復元手順を誤ると、復旧ができなくなったり、データがさらに損傷を受ける可能性があります。

具体的には、専門の復旧ソフトウェアやサービスを利用して暗号化されたデータを解析し、元の状態に戻すことが一般的です。

また、バックアップからデータを復元する方法もあります。データが暗号化される前にバックアップを取っておくことで、復元作業が容易になります。


従業員教育とセキュリティポリシーの策定

従業員教育とセキュリティポリシーの策定は、ランサムウェア攻撃から企業を守るために重要です。多くの攻撃は人為的なミスから発生するため、従業員が適切な知識を持つことが不可欠です。例えば、定期的なセキュリティトレーニングを通じてフィッシング詐欺や不正な添付ファイルに対する認識を高めます。
また、厳密なセキュリティポリシーを策定し従業員に徹底させることで、セキュリティインシデントの発生を防げます。企業全体で防御体制を強化しましょう。





ランサムウェア対策ソフトの選び方


ランサムウェア攻撃は日々進化しており、その被害は無視できない規模に拡大しています。対策として、信頼できる対策ソフトを導入し、従業員への教育を徹底することが重要です。

ランサムウェア対策ソフトの選定や従業員教育の実施は、企業がランサムウェア攻撃から自身を守るための基本的かつ必須のステップです。これにより、攻撃を未然に防ぎ、被害を最小限に抑えることが可能です。


信頼できるセキュリティソフトウェアとは

信頼できるセキュリティソフトウェアを選ぶことは、ランサムウェア対策の基本です。ソフトウェア選定時には、ユーザーレビューや専門家の評価を参考にし、自分の利用環境に合ったものを選ぶようにしましょう。
特に企業は、EDR(Endpoint Detection and Response)機能が搭載されたソフトを選ぶことで、侵入後の異常な挙動を迅速に検知・対応できます。質の高いセキュリティソフトを利用することで、ランサムウェアのリスクを大幅に低減し、重要なデータを守ることが可能です。


無償ソフトウェアの特徴とは

ランサムウェア対策として、無償のセキュリティソフトウェアが広く利用されています。無償ソフトは予算に限りがある中小企業や個人ユーザーに手軽で、有名なものには「AVG」「Avast」「Bitdefender」があります。

これらはウイルススキャンやリアルタイム保護、フィッシング対策など基本的な機能を提供し、一定の防御力を持ちますが、機能制限があるため必要に応じて有償版の検討も推奨されます。




ランサムウェア対策に役立つソリューション



ランサムウェア対策には、特定のセキュリティソリューションの導入が有効です。

例えば「DeepInstinct」などの高度なソリューションは、機械学習やAIを活用して未知の脅威にも対応可能です。これにより、ランサムウェアの侵入を防ぎ、迅速に対処できます。
また、定期的なデータバックアップや従業員教育、厳密なセキュリティポリシーの策定も重要です。これらの対策を組み合わせることで、企業の防御力を強化し、ランサムウェアの被害を予防できます。


​​​​​​​ランサムウェア対策には「DeepInstinct」がおすすめ


ランサムウェア対策には、AIを活用した「DeepInstinct」が効果的です。
予防ファーストのアプローチを採用し、業界初かつ唯一サイバーセキュリティに特化したディープラーニング技術により、ランサムウェアや未知のマルウェアも高精度に検出・防御することが可能です。



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おわりに

ランサムウェアは、企業と個人に大きな脅威をもたらすサイバー攻撃手法であり、適切な知識と対策が不可欠です。本記事では、ランサムウェアの基本から各種対策まで詳細に解説しました。早急に自社のセキュリティ対策を見直し、信頼できるセキュリティソフトの導入や従業員教育を実施してください。また、定期的なバックアップとソフトウェアのアップデートを欠かさず行うことが重要です。
今後もサイバー攻撃は進化し続けます。セキュリティ対策をアップデートし続け、リスクに備えましょう。




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