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【2024年版】人気レンダリングソフト4選|BIM連携・建築パース作成


レンダリングソフトとは、モデルデータに付属する質感のデータや光源の条件をもとに、現実世界の光の乱反射を正確に計算し、リアルな質感や空気感を表現する一連の演算処理を行うことのできるツールを指します。

こちらの記事では、建築ビジュアライゼーションに役立つレンダリングソフトについて紹介しています。レンダリングソフトを活用すれば、さらに魅力的な資料作りやプレゼンを実現することができるでしょう。導入ご検討中の方の参考になれば幸いです。


このような方におすすめの記事です

  • 建築パースを作成したい
  • 魅力的なプレゼンで差をつけたい
  • 建物情報をより正確に伝えたい


目次[非表示]

  1. 「レンダリング」とは
  2. レンダリングソフトとは
  3. レンダリンクソフトの活用メリット
    1. 視覚的に理解しやすくなる
    2. デザイン修正を効率的に進められる
    3. 無駄な支出が減少し、コスト削減につながる
  4. おすすめレンダリングソフト4選
    1. Lumion(ルミオン)
    2. Twinmotion(ツインモーション)
    3. Enscape(エンスケープ)
    4. Shapespark(シェイプスパーク)
  5. 建築パースにおけるレンダリング手順
    1. ①マテリアルの設定
    2. ②光源の配置
    3. ③アイテムの配置
    4. ④レンダリング実行
  6. おわりに


「レンダリング」とは

レンダリングとは、データを処理して画像や映像を生成するプロセスで、動画制作や3Dグラフィックスなどで広く利用されています。3Dモデルに光源や質感、色彩を加えることで、現実に近いビジュアルを作り出します。

建築分野では、設計図や3Dモデルを基に建物の完成予想図を作成し、クライアントや施工チームにデザインを視覚的に伝える手段として活用されます。建物の外観や内部空間の確認しやすくなるため、デザインの最適化やスムーズな意思決定につながります。


レンダリングソフトとは

レンダリングソフトは、モデルデータに付属する質感のデータや光源の条件をもとに、現実世界の光の乱反射を正確に計算し、リアルな質感や空気感を表現する一連の演算処理を行うツールです。

モデリングソフト単体で作成したデータは、質感や光の反射・散乱といった複雑な付影処理(シェーディング)がなされていないので、平面的でオモチャのような仕上がりになってしまいます。

そこでレンダリングソフトを活用すると画像のクオリティがぐんと上がり、本物と見間違うほどリアルな質感や空気感を纏わせることができます。一層魅力的なプレゼンやポートフォリオを作成するには必須ツールともいえるでしょう。


レンダリンクソフトの活用メリット

建築プロジェクトで「レンダリングソフト」を使用するメリットについて解説します。


視覚的に理解しやすくなる

レンダリングツールは、設計図では伝わりにくい建物の外観や内部空間をリアルな画像や映像で表現できます。そのため、クライアントやステークホルダーは設計意図を直感的に理解しやすくなり、より効果的に設計の魅力を伝えられるでしょう。

また、リアルな映像を使ったプレゼンテーションは、クライアントへの提案が説得力を持たせます。プロジェクトの承認や資金調達がスムーズに進み、プロジェクトの成功確率が高まります。


デザイン修正を効率的に進められる

建物の完成イメージをレンダリングで確認することで、設計の修正や調整が事前に行うことが可能です。プロジェクトの初期段階で問題点を発見でき、意思決定を迅速に進めることが可能になります。


無駄な支出が減少し、コスト削減につながる

レンダリングを使用することで、設計段階での不備や誤りを早期に発見でき、施工中の変更や追加費用を抑えられます。これにより、プロジェクト全体のコスト効率が向上し、無駄な支出を減らすことにもつながるでしょう。



おすすめレンダリングソフト4選

こちらでは日本国内で人気のあるレンダリングソフトをご紹介します。それぞれ特長があるので、導入前に十分な情報収集するのはもちろんのこと、必要であれば販売会社やコンサルタントに相談するのがおすすめです。


Lumion(ルミオン)

オランダのACT-3D社が開発した建築用高速3Dレンダリングツール。

lumion

参照:https://lumion3d.jp/

ハイクオリティなレンダリング

優れたCG技術により、水などの透明素材や金属・木材などをリアルに表現することができます。植栽や家具、人、車などエフェクトも豊富に揃っており、ハイクオリティで美しい質感のパノラマやムービーを作成できます。

高速なレンダリング

高解像度ムービーやウォークスルームービーでも高速レンダリングが可能です。オブジェクトのインポートや配置・修正も、リアルタイムで簡単に行うことができます。

簡単な操作性

操作項目ごとにアイコンを使用することで直感的に操作でき、3Dレンダリング経験が少ない初心者の方でも簡単に利用できます。


価格
・1年サブスクリプション
 スタンダード¥164,450(税込)/プロ¥328,900(税込)
・3年サブスクリプション
 スタンダード¥453,750(税込)/プロ¥878,900(税込)
対応OS
Windows
モデリングソフトとの互換性

SketchUp/Revit/Archicad/Vectorworks/Microstation/3DS MAX/Rhinoceros/InfraWorks/ARCHITREND ZERO/GLOOBE など

エクスポートファイル
・画像(JPG/TGA/BMP/PNG)
・ビデオ(MP4/JPG /TGA/BMP/PNG)
・そのほか(デプスマップ/ノーマルマップ/ 照明マップ/スカイアルファマップ/鏡面反射マップ/マテリアルIDマップなど)

参照:https://lumion3d.jp/ (記載情報は2024年8月5日現在のものになります)


  


Twinmotion(ツインモーション)

アメリカのEpic Game社が開発したリアルタイム ビジュアライゼーションツール。

twinmotion

参照:https://www.twinmotion.com/ja

簡単に学習できて使いやすい

インタフェースがシンプルなので直感的に操作でき、CG経験の浅い初心者の方でも複雑なレンダリングができます。ドラッグ&ドロップ、スライダーなどの簡単な操作で季節、天候、時刻を変更することはもちろん、風になびく木の葉や動き回る人々、開閉するドアなど、まるで現実の世界のような動きも再現できます。

短時間で高品質なシーンを作成できる

ハイクオリティな画像、パノラマ、VR ビデオを短時間で簡単に制作できます。膨大なライブラリには、石畳や滑り止めフローリングから、水、砂、泥まで、あらゆる人工および自然の物理ベースのマテリアルが用意されています。

さらに完成までリアルタイムで編集可能なので、効率的にプロジェクトを進めることができます。

クラウドを使えばURL共有も可能

Twinmotion Cloud を使用すれば、ステークホルダーはコンピューターやタブレット、スマートフォンのウェブブラウザから閲覧可能です。リモートワークにも適しています。


価格

・Twinmotion シート  ¥67,460/シート/年(+適用される税)

・Unreal サブスクリプション ¥280,454/シート/年(+適用される税)

対応OS
Windows/Mac
モデリングソフトとの互換性
Archicad/Revit/SketchUp Pro/RIKCAD/Rhino(Grasshopper含む)BricsCAD/CET/SOLIDWORKS/Vectorworks
エクスポートファイル
・静止画、パノラマ(JPG/PNG/EXR)
・ビデオ(MP4/PNG)

参照:https://www.unrealengine.com/ja/twinmotion (記載情報は2024年8月5日現在のものになります)


Twinmotion シート

年間総収益が 100 万米ドルを超える個人および企業、かつ/または Twinmotion Cloud へのアクセスを必要としている個人および企業向けです。


Unreal サブスクリプション

年間総収益 100 万 USD 以上で、Unreal Engine、Twinmotion、RealityCapture の 3 つの製品すべてにアクセスしたい個人および企業向けです。


  



Enscape(エンスケープ)

ドイツのEnscape社が開発したリアルタイム ビジュアライゼーションツール。

参照:https://enscape3d.com/jp/

3Dウォークスルーをリアルタイムで作成

BIMから3Dウォークスルーとしてプロジェクトを視覚化します。さまざまな角度から操作でき、異なる時間帯の光線を見ることも可能です。CADソフトとのライブリンクで更新もリアルタイムに反映します。

360°パノラマを短時間で作成

短時間で360°のパノラマを作成し、プロジェクトメンバーやクライアントと共有できます。データはファイル保存できクラウドにアップロードできます。

バーチャルリアリティで建築の中を探索

実在する建物の中にいるかのようなVR体験ができます。HTCViveやOculus RiftSなどのVRヘッドセットを接続すれば、ワンクリックで建物の中を探索でき、より明確にデザインの意図を伝えることが可能です。


価格

・固定シート ライセンス

(個人ユーザーや小規模チーム向け、年間ライセンス)¥7,000/月

・フローティング ライセンス

(最大限活用したい個人ユーザーやチーム向け、年間ライセンス)¥12,500/月

対応OS
Windows
モデリングソフトとの互換性
SketchUp/Revit/Archicad/Vectorworks/Rhino
エクスポートファイル
Web スタンドアロン/360° パノラマ/静止画像/アルファ チャンネル/動画/QRコードなど

参照:https://www.altech-ads.com/Others/Enscape.html (記載情報は2024年8月5日現在のものになります)




Shapespark(シェイプスパーク)

ポーランドのShapespark社が開発したVR・メタバース制作ツール。

参照:https://www.shapespark.jp/ 

ブラウザ上でリアルなVR空間を実現

3次元モデルデータを読み込み、ノンコーディングでVR作成を行うことができ、制作した仮想空間はリアルに近い視界で自由に移動できます。PCはもちろん、スマホ、タブレットでも閲覧が可能です。

あらゆる角度から検証

まるで模型のように、アイレベル、俯瞰等あらゆる角度から閲覧できます。事前に見せたいシーンを登録しておけば、ボタンひとつで特定のポイントへ移動することもできます。

ヘッドマウンドディスプレイ対応

ヘッドマウントディスプレイを使用すれば、まるで仮想空間に入り込んだような体験ができます。


価格
  • スタンダードプラン ¥114,000(税抜)
  • プラスプラン    ¥210,000(税抜)
  • プレミアムプラン  ¥498,000(税抜)
モデリングソフトとの互換性
SketchUP/3DS MAX/MAYA/Cinema4D/modo
モデルインポート可能な拡張子
(.SKP)  (.3DM)  (.FBX)  (.OBJ)

参照:https://www.shapespark.jp/ (記載情報は2024年8月5日現在のものになります)



建築パースにおけるレンダリング手順


レンダリングを行う際には、事前にさまざまな設定が必要です。最後に、建築パースを制作する際の基本的なレンダリング手順について説明します。

①マテリアルの設定

3Dモデルを作成した後、各要素に適切なマテリアルを割り当てます。壁の素材をレンガやコンクリート、木材に設定し、塗装の色や質感、窓ガラスの反射具合などを調整します。

②光源の配置

マテリアルを設定したモデルを照らすために、光源を設定します。光の種類や位置、角度を決定し、自然光や人工照明を適切に配置します。時間帯による光の変化も考慮し、朝、昼、夕などのシーンを設定します。

③アイテムの配置

建物の内部や周囲に、リアルな空間を演出するアイテムを配置します。建物の前には車や人物、植栽を追加し、実際の環境に合わせたシーンを作り出します。これにより、視覚的にわかりやすい建築パースを作成します。

④レンダリング実行

すべての設定が完了したら、視点を選び、レンダリングを実行します。レンダリング結果を確認しながら、細かな設定や視点の調整を行い、リアリティのあるイメージを追求します。理想的な結果が得られるまで、このプロセスを繰り返し行います。


おわりに

今回はプレゼンテーションなどで役立つレンダリングソフトをご紹介しました。

レンダリングソフトを活用すれば、さらに魅力的な資料作りやプレゼンを実現することができます。ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか。

また、これらについて何かお困りごとがあれば、お気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。


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