プレゼンテーションに最適|レンダリングソフト4選|BIM連携・建築ビジュアライゼーション
こちらの記事では、建築ビジュアライゼーションに役立つレンダリングソフトについて紹介しています。レンダリングソフトを活用すれば、さらに魅力的な資料作りやプレゼンを実現することができます。導入ご検討中の方の参考になれば幸いです。
このような方におすすめの記事です
- 建築パースを作成したい
- 魅力的なプレゼンで差をつけたい
- 建物情報をより正確に伝えたい
目次[非表示]
- 1.レンダリングソフトとは
- 1.1.導入メリット
- 2.おすすめソフト4選
- 3.Lumion(ルミオン)
- 3.1.ハイクオリティなレンダリング
- 3.2.高速なレンダリング
- 3.3.簡単な操作性
- 4.Twinmotion(ツインモーション)
- 4.1.簡単に学習できて使いやすい
- 4.2.短時間で高品質なシーンを作成できる
- 4.3.クラウドを使えばURL共有も可能
- 5.Enscape(エンスケープ)
- 5.1.3Dウォークスルーをリアルタイムで作成
- 5.2.360°パノラマを短時間で作成
- 5.3.バーチャルリアリティで建築の中を探索
- 6.Shapespark(シェイプスパーク)
- 6.1.ブラウザ上でリアルなVR空間を実現
- 6.2.あらゆる角度から検証
- 6.3.ヘッドマウンドディスプレイ対応
- 7.おわりに
レンダリングソフトとは
「レンダリングソフト」は、モデルデータに付属する質感のデータや光源の条件をもとに、現実世界の光の乱反射を正確に計算し、リアルな質感や空気感を表現する一連の演算処理を行うことのできるツールです。
モデリングソフト単体で作成したデータは、質感や光の反射・散乱といった複雑な付影処理(シェーディング)がなされていないので、平面的でオモチャのような仕上がりになってしまいます。
そこでレンダリングソフトを活用すると画像のクオリティがぐんと上がり、本物と見間違うほどリアルな質感や空気感を纏わせることができます。一層魅力的なプレゼンやポートフォリオを作成するには必須ツールともいえるでしょう。
導入メリット
建築プロジェクトで「レンダリングソフト」を使用する主なメリットは以下の 3つです。
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おすすめソフト4選
以下4種をご紹介いたします。
Lumion(ルミオン)
オランダのACT-3D社が開発した建築用高速3Dレンダリングツール。
ハイクオリティなレンダリング
優れたCG技術により、水などの透明素材や金属・木材などをリアルに表現することができます。植栽や家具、人、車などエフェクトも豊富に揃っており、ハイクオリティで美しい質感のパノラマやムービーを作成できます。
高速なレンダリング
高解像度ムービーやウォークスルームービーでも高速レンダリングが可能です。オブジェクトのインポートや配置・修正も、リアルタイムで簡単に行うことができます。
簡単な操作性
操作項目ごとにアイコンを使用することで直感的に操作でき、3Dレンダリング経験が少ない初心者の方でも簡単に利用できます。
価格 |
・1年サブスクリプション
スタンダード¥116,000(税抜)/プロ¥232,000(税抜)
・3年サブスクリプション スタンダード¥309,500(税抜)/プロ¥619,000(税抜)
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対応OS |
Windows |
モデリングソフトとの互換性 |
SketchUp/Revit/Archicad/Vectorworks/Microstation/3DS MAX/Rhinoceros/InfraWorks/ARCHITREND ZERO/GLOOBE など |
エクスポートファイル |
・画像(JPG/TGA/BMP/PNG)
・ビデオ(MP4/JPG /TGA/BMP/PNG)
・そのほか(デプスマップ/ノーマルマップ/ 照明マップ/スカイアルファマップ/鏡面反射マップ/マテリアルIDマップなど)
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参照:https://lumion3d.jp/ (記載情報は2023年3月13日現在のものになります)
Twinmotion(ツインモーション)
アメリカのEpic Game社が開発したリアルタイム ビジュアライゼーションツール。
簡単に学習できて使いやすい
インタフェースがシンプルなので直感的に操作でき、CG経験の浅い初心者の方でも複雑なレンダリングができます。ドラッグ&ドロップ、スライダーなどの簡単な操作で季節、天候、時刻を変更することはもちろん、風になびく木の葉や動き回る人々、開閉するドアなど、まるで現実の世界のような動きも再現できます。
短時間で高品質なシーンを作成できる
ハイクオリティな画像、パノラマ、VR ビデオを短時間で簡単に制作できます。膨大なライブラリには、石畳や滑り止めフローリングから、水、砂、泥まで、あらゆる人工および自然の物理ベースのマテリアルが用意されています。
さらに完成までリアルタイムで編集可能なので、効率的にプロジェクトを進めることができます。
クラウドを使えばURL共有も可能
Twinmotion Cloud を使用すれば、ステークホルダーはコンピューターやタブレット、スマートフォンのウェブブラウザから閲覧可能です。リモートワークにも適しています。
価格 |
商用ライセンス ¥74,800(税込)※適用可能な場合
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対応OS |
Windows/Mac |
モデリングソフトとの互換性 |
Archicad/Revit/SketchUp Pro/RIKCAD/Rhino(Grasshopper含む)BricsCAD/CET/SOLIDWORKS/Vectorworks |
エクスポートファイル |
・静止画、パノラマ(JPG/PNG/EXR)
・ビデオ(MP4/PNG)
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参照:https://www.unrealengine.com/ja/twinmotion (記載情報は2023年3月13日現在のものになります)
Enscape(エンスケープ)
ドイツのEnscape社が開発したリアルタイム ビジュアライゼーションツール。
3Dウォークスルーをリアルタイムで作成
BIMから3Dウォークスルーとしてプロジェクトを視覚化します。さまざまな角度から操作でき、異なる時間帯の光線を見ることも可能です。CADソフトとのライブリンクで更新もリアルタイムに反映します。
360°パノラマを短時間で作成
短時間で360°のパノラマを作成し、プロジェクトメンバーやクライアントと共有できます。データはファイル保存できクラウドにアップロードできます。
バーチャルリアリティで建築の中を探索
実在する建物の中にいるかのようなVR体験ができます。HTCViveやOculus RiftSなどのVRヘッドセットを接続すれば、ワンクリックで建物の中を探索することができ、より明確にデザインの意図を伝えることができます。
価格 |
・固定シート ライセンス (個人ユーザーや小規模チーム向け、年間ライセンス)¥5,380/月 ・フローティング ライセンス (最大限活用したい個人ユーザーやチーム向け、年間ライセンス)¥9,580/月 |
対応OS |
Windows |
モデリングソフトとの互換性 |
SketchUp/Revit/Archicad/Vectorworks/Rhino |
エクスポートファイル |
Web スタンドアロン/360° パノラマ/静止画像/アルファ チャンネル/動画/QRコードなど |
参照:https://www.altech-ads.com/Others/Enscape.html (記載情報は2023年3月13日現在のものになります)
Shapespark(シェイプスパーク)
ポーランドのShapespark社が開発したVR・メタバース制作ツール。
ブラウザ上でリアルなVR空間を実現
3次元モデルデータを読み込み、ノンコーディングでVR作成を行うことができ、制作した仮想空間はリアルに近い視界で自由に移動できます。PCはもちろん、スマホ、タブレットでも閲覧が可能です。
あらゆる角度から検証
まるで模型のように、アイレベル、俯瞰等あらゆる角度から閲覧できます。事前に見せたいシーンを登録しておけば、ボタンひとつで特定のポイントへ移動することもできます。
ヘッドマウンドディスプレイ対応
ヘッドマウントディスプレイを使用すれば、まるで仮想空間に入り込んだような体験ができます。
価格 |
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モデリングソフトとの互換性 |
SketchUP/3DS MAX/MAYA/Cinema4D/modo |
モデルインポート可能な拡張子 |
(.SKP) (.3DM) (.FBX) (.OBJ) |
参照:https://www.shapespark.jp/ (記載情報は2023年3月13日現在のものになります)
おわりに
今回はプレゼンテーションなどで役立つレンダリングソフトをご紹介しました。
レンダリングソフトを活用すれば、さらに魅力的な資料作りやプレゼンを実現することができます。ぜひ一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
また、これらについて何かお困りごとがあれば、お気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。