BIM(ビム)とは?国内人気ソフトウェアを徹底比較|国内のシェア動向も解説します
建設DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する中で、重要な役割を担うBIM(Building Information Modeling /ビルディング インフォメーション モデリング)。
BIMソフトウェアは、多くの種類が提供されていますので、どれが最適なのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、「定番」といわれるBIMソフトやその機能についてご紹介していきます。国内シェアの動向についても触れていますので、BIM導入で迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
このような方におすすめの記事です
- 国内で使用されるBIMソフトが何か知りたい方
- 自分にとって最適なBIMソフトを探している方
- BIMソフトのシェア動向について知りたい方
目次[非表示]
- 1.国内で人気のBIMソフト
- 1.1.Archicad(グラフィソフト社)
- 1.2.Revit(オートデスク社)
- 1.3.GLOOBE(福井コンピュータアーキテクト社)
- 1.4.Vectorworks (Vectorworks社)
- 1.5.Rebro(NYKシステムズ社)
- 2.価格の比較
- 3.国内でのシェア動向
- 4.選定に迷ったら
- 5.おわりに
国内で人気のBIMソフト
国内で購入できるBIMソフト、中でも「定番」といわれる人気ソフトをピックアップしました。それぞれの特長や利用されることの多い分野についてご紹介します。
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Archicad(グラフィソフト社)
30年以上の間、BIMとしての機能性、使いやすさ、導入のしやすさを考えて開発されているソフトウェアです。建築業界における設計、施工のさまざまな段階で業務を効率化し、プロセスを円滑化します。また、様々な専門ソフトのアドオンおよびソリューションをシームレスに連携することが可能です。
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Revit(オートデスク社)
意匠設計用の「Architecture」、構造設計用の「Structure」、設備設計用の「MEP」の機能を持った国内外で人気のBIMソフトウェアです。3Dビューやレンダリング機能を備え、データは全て連携されているため修正・変更もリアルタイムに反映可能です。レンダリングソフトやツールとの連携でパース動画作成、干渉チェックなど幅広い作業にも対応します。
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GLOOBE(福井コンピュータアーキテクト社)
日本の設計手法や建築基準法に対応した、日本発のBIMソフトウェアです。豊富な日本仕様の建材データや自由度の高いデザイン機能、基本設計を元にした実施設計、建築基準法に沿った法規チェック等、日本の設計に最適化された機能が特長です。
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Vectorworks (Vectorworks社)
建築・インテリア業界で採用されている、直感的で分かりやすいインターフェイスと、作図しやすい環境が特長のBIMソフトウェアです。基本パレットには作図ツール、ツールセットには作図補助やモデリングツールが格納され、デザイナーは素早くツール群にアクセスし、デザインワークに移ることができます。
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Rebro(NYKシステムズ社)
高精度な設備モデルを作成する建築設備専用CADです。設計から施工、維持管理に至るまで情報をシームレスに展開し、設備業務の効率化と改善に貢献します。一つの3次元モデルデータから平面図、断面図、詳細図などの各種図面を作成することができ、設計から施工、維持管理に至る設備業務を効率化することが可能です。
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価格の比較
次に各ソフトウェアの価格をご紹介します。ライセンス形体が各社異なり、単純に横並びにすることは難しいのですが、検討材料として参考にしてください。また、正式な価格についてはこちらからお問い合わせください。
ソフトウェア名 |
永久ライセンス |
期間ライセンス1年 |
期間ライセンス3年 |
Archicad |
1,181,400円(税込) |
- |
- |
Revit |
- |
427,900円(税込) |
1,283,700円(税込) |
GLOOBE |
650,000円(税込) |
150,000円(税込) |
- |
Vectorworks |
Architect:490,600円(税込) |
Architect:245,300円(税込) |
- |
2023年5月12日現在 各社サイト調べ(※価格変更の可能性がありますのでご了承ください)
国内でのシェア動向
本格的なBIMツールとしては「Archicad」と「Revit」が2大BIMソフトといわれています。日経BPコンサルティングの「BIM活用実態調査レポート 2020年版」の「勤務先で利用しているBIMソフト(複数回答)」の調査結果をご紹介します。
設計事務所では「Archicad」が1位
意匠設計を中心に行う設計事務所では、操作が比較的簡単な「Archicad」が選ばれているようです。
順位 |
ソフト名 |
シェア |
1位 |
Archicad |
52.6% |
2位 |
Revit |
41.2% |
3位 |
Vectorworks |
17.5% |
4位 |
GLOOBE |
14.9% |
建設会社では「Revit」が採用されている
総合建設会社でも、「Revit」「Archicad」が多く採用されています。前回の調査結果では、1位が「Archicad」でしたが、Revit2017 のバージョン統合(意匠設計向け、構造設計向け、設備設計向けの3つのバージョンが統合)により、総合建設会社にとって使い勝手が良くなったことから、今回の調査結果では「Revit」が逆転したようです。
順位 |
ソフト名 |
シェア |
1位 |
Revit |
65.0% |
2位 |
Archicad |
57.5% |
3位 |
Vectorworks |
13.3% |
4位 |
GLOOBE |
12.5% |
日経BPコンサルティング「BIM活用実態調査レポート 2020年版」2020年4月24日発行,
https://bim-design.com/catalog/uploads/Japan_BIM_Report_2020.pdf(参照2022年6月14日)
選定に迷ったら
これまで、国内でどんなソフトが使われているのかについてご紹介してきましたが、必ずしも人気のあるものが自分に合っているという訳ではありません。「何を使えばいいか」「おすすめは何か」など、選択に迷ったらお気軽にABKSSにご相談ください。
お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。
セミナーで使用感を体験してみるのもOK
ABKSSでは、Archicad無料体験セミナーを定期開催しています。ライセンスがなくても操作を体験できますので、使用感を試してみたいという方におすすめです。
おすすめポイントはココ!
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株式会社エービーケーエスエスは、グラフィソフト社 「SALES EXCELLENCE AWARD」受賞企業です。
おわりに
この記事では、「定番」といわれるBIMソフトやその機能についてご紹介してきました。BIMソフトウェアの選定で迷っている方の参考になりましたら幸いです。