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【2024年版】3DCADワークステーションおすすめ7選|製造設計で選ばれる最適スペック


3DCAD設計用PC


3D CADを使用する際には、適切なスペックを備えたマシンが必要になります。

スペックを満たさないと、設計データが開けなかったり、動作が遅くなったり、業務に支障をきたす恐れがあります。そのため、快適に作業を行うためには、最適なPCやワークステーションを選定するようにしましょう。

本記事では、3D CAD設計に求められるスペックや選び方、おすすめのPCやワークステーション、作業を効率化する周辺機器についても紹介します。


このような方におすすめの内容です

  • 3D CADを使用している
  • これから3D CADの導入を検討している
  • 設計用PCやワークステーションの購入を検討している


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目次[非表示]

  1. 3DCAD設計に適したPCとは
  2. デスクトップ型 or ノート型
  3. 必要なスペック
    1. CPU
    2. RAM(メモリ)
    3. GPU(グラフィックカード)
    4. ストレージ
    5. 周辺機器
  4. 設計者におすすめのPC
    1. HP
    2. DELL
    3. Lenovo
  5. まとめ


3DCAD設計に適したPCとは

まずは、3D CAD設計に適したPCについて解説します。 

3D CAD設計は、3Dモデリング、シミュレーション、解析などのタスクを行うため、高い処理能力とメモリ、およびグラフィックス性能が求められるため、以下の3つのポイントが必要不可欠です。

これらのポイントを押さえるには「ワークステーション」と呼ばれる、処理負荷の重い作業を行うためのコンピューターを選ぶと良いです。 

具体的なスペックについてはこちらで説明します。


  1. 高性能なプロセッサ(CPU)
  2. 強力なグラフィックカード
  3. 大容量のメモリとストレージ


デスクトップ型 or ノート型

ここでは「デスクトップ型」か「ノート型」どちらを選ぶべきか説明します。

基本的には使用するソフトウェアの必要スペックをクリアしていれば、ノート型でもデスクトップ型でも問題なく作業できますが、実際の作業状況をイメージして適したタイプを選定するようにしましょう。

性能の高さやコストパフォーマンスを重視するなら「デスクトップ型」がおすすめです。
一方、外出先で使用するなど、ワークステーションを持ち歩くことが多い場合は 「ノート型」がおすすめです。可能なら両方用意しておくのが理想的ですが、難しい場合は、ノートPCを外部ディスプレイに接続して2画面のマルチディスプレイ環境を構築することもできます。

それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。


▼デスクトップ型

メリット
  • スペックの増築や拡張性などの カスタマイズ性能に優れる
  • ディスプレイを接続することで、広い作業スペースを得られる
  • 高い性能を比較的低コストで入手できる


デメリット
  • 移動が困難
  • 設置には一定のスペースを要する


▼ノート型

メリット
  • 持ち運びが可能で、外出先でも稼働が容易
  • バッテリー内蔵で、突然の電源断にも対応可能


デメリット
  • 画面が小さいため、 作業効率が落ちることがある
  • 同じスペックのデスクトップに比べ、価格が高くなる場合がある





必要なスペック

3DCADワークステーション


こちらでは、3D CADを利用する方におすすめのスペックについて解説します。 

※本記事では「AutoCAD 2025」「SOLIDWORKS 2023」推奨動作環境を基に最適なスペックを選定しております。



CPU

CPUはパソコンの頭脳ともいえるパーツです。3DCADソフトウェアは、多くのデータを一度に処理することからCADの操作性に大きく関わるので、高スペックなものを選びましょう。


  • Intel:Intel Core i7 Intel Core i9、Xeonシリーズ
  • AMD:Ryzen9

※利用するグラフィックカードに対しボトルネックにならないものを選択


インテルのCPUには大きく分けて「Core iシリーズ」「Xeon シリーズ」があります。「Core iシリーズ」は一般PC向け、「Xeon シリーズ」は ワークステーション・サーバー用途の業務向け、というように分類されています。


それぞれの用途や必要条件に適したCPUやその他のハードウェアを選ぶには、専門家に相談することをお勧めします。最適なソリューション選定は、40年以上の豊富な経験と専門知識を持つエービーケーエスエスにお任せください。




RAM(メモリ)

RAM(メモリ) とは、データを一時的に記録する部品のことです。メモリの容量が大きければ大きいほど、一度にたくさんのデータを処理できます。

メモリ容量は最低でも16GB、作業内容によっては 64GB ほどあった方がよい場合もあります。

設計するプロダクトの部品数が少なかったり形状がシンプルだったりするものであれば、16GBでも十分です。一方で、1000を超えるような部品数であり、複雑な形状のプロダクトを設計する場合は 64GB 以上あったほうが快適に作業できるでしょう。



GPU(グラフィックカード)

GPUとは、パソコンの映像をディスプレイに映し出す役割をもつパーツです。

3Dモデリングやレンダリングをスムーズに行うためには「Quadro」シリーズがおすすめです。 完成したモデルを閲覧するだけなら、NVIDIA「GeForce」やAMD「Redeon 」でも問題ないでしょう。

また、GPU のメモリは、最低でも 6GB 程度は必要です。環境によって異なるため専門の業者に相談してみましょう。


  • NVIDIA「Quadro」シリーズ(GeForce RTX 30XX~)
  • AMD「FirePro」シリーズ(Radeon RX 6XXX~) ※メーカーによっては推奨されていない場合もあるので注意


3Dデータを鮮明に表示するためには、搭載されているグラフィックボードがCADと相性の良いものでなければいけません。3D CADでは「OpenGL」というAPIを採用しているため、グラフィックボードも同じOpenGLを採用したものでないと、動作が非常に遅くなり、作業効率が低下してしまいます。




ストレージ

3DCADの設計は扱うデータサイズが大きいため、最低でも500GBのストレージが必要です。1TBあれば快適に作業ができます。

また、データの読み込み速度が速く、OSやソフトの立ち上げがスムーズなSSDを選ぶと尚良いです。

ストレージにはHDDとSSDの2種類があり、容量単価で考えれば HDD は安価で SSD は高価です。1TBを越える SSD は高額になりますので、HDDとSSDを組み合わせて選ぶこともおすすめです。



周辺機器

建築設計業務においては、より作業を効率的に進めるために、 周辺機器も適したものを用意する必要があります。必要なパソコン以外の周辺機器について解説していきます。


ディスプレイ

高解像度のディスプレイは、4K解像度以上のものがおすすめです。細かいディテール表示や、表示可能な面積の増加、複数の作業を一度に表示するのに役立ち、設計業務の作業効率が向上します。複数のディスプレイを使用するセットアップもおすすめです。


拡張性と接続性

USBポート、HDMI、Thunderboltなど、さまざまな端末や外部ディスプレイに接続するためのポートが必要です。




それぞれの用途や必要条件に適したCPUやその他のハードウェアを選ぶには、専門家に相談することをお勧めします。最適なソリューション選定は、40年以上の豊富な経験と専門知識を持つエービーケーエスエスにお任せください。



設計者におすすめのPC

設計用PCでは、高い処理能力とメモリ、およびグラフィックス性能が求められます。ここでは3DCAD を使用する方におすすめのPCを厳選しました。


HP

HP Inc. / 日本HPは、米国創業のヒューレット・パッカードカンパニーから、2015年の分社により誕生したコンピューターテクノロジー会社です。3DCAD用途では「Z」シリーズがおすすめです。


HP Z2 Tower

HP Z2 Tower

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/z2_tower_g9/

NVIDIA® RTX™ A5000 グラフィックスを搭載可能。第13世代 インテル® Core™ プロセッサーを搭載したエントリータワーワークステーションです。



HP Z8

HP Z8

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/z8g5/

2基のインテル® Xeon® CPUにわたる最大64個のコア、2基のGPU、1 TBのDDR5 RAMという最もパワフルなワークステーションでパフォーマンスを最大化できます。



HP ZBook Fury

HP ZBook Fury

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/zbook_fury_16_g10/

最新のインテル® Core™ プロセッサーと NVIDIA® RTX 5000 Ada グラフィックス搭載可能により、負荷の高い複数のワークフローにも対処可能です。




DELL

DELLは、高品質かつ低価格で知られる米国のコンピューターテクノロジー会社です。3DCAD用途では 「Precision」シリーズがおすすめです。


Dell - Precision 5680ワークステーション

Dell - Precision 5680ワークステーション

参照:https://www.dell.com/ja-jp/shop/dell

  • インテル® Core™ i9-13900H, vPro® エンタープライズ (24MB キャッシュ, 14 コア, 20 スレッド, 2.6-5.4 GHz, 45W)
  • NVIDIA® RTX™ 3500 Ada, 12GB GDDR6
  • 64 GB, 2 X 32 GB, LPDDR5, 6000MT/s
  • 1 TB, M.2 2280, Gen 4 PCIe NVMe, SSD, Class 40



Dell - Precision 5480 ワークステーション

Dell - Precision 5480 ワークステーション

参照:https://www.dell.com/ja-jp/shop/dell

  • インテル® Core™ i9-13900H, vPro® エンタープライズ (24MB キャッシュ, 14 コア, 20 スレッド, 2.6-5.4 GHz, 45W)
  • NVIDIA RTX™ 2000 Ada, GDDR6 8GB メモリー
  • 64 GB, 2 X 32 GB, LPDDR5, 6000MT/s
  • 1 TB, M.2 2280, Gen 4 PCIe NVMe, SSD, Class 40





Lenovo

Lenovoは、中国のレノボ・グループがIBMのPC事業部と合流して誕生したコンピューターテクノロジー会社です。

3DCAD用途では「ThinkStation Pシリーズ」「ThinkPad Pシリーズ」がおすすめです。 最新技術が搭載された Lenovo の Pシリーズは、グラフィックス、CAD、AIなどに適したパワフルな機能を備えています。


Lenovo - ThinkPad Pシリーズ

thihnkpad

参照:https://www.lenovo.com/jp/ja/c/laptops/thinkpad/thinkpad-p-series/

「ThinkPad P」シリーズは、薄型軽量ボディでありながらもパワフルで高速なプロセッサーとグラフィックスを備えたモバイルワークステーションです。 VRコンテンツの作成や建築図面のレンダリングなどの業務に最適です。




Lenovo - ThinkStation Pシリーズ

thinkstation

参照:https://www.lenovo.com/jp/ja/c/workstations/thinkstationpseries/

「ThinkStation P」シリーズは、 最新のインテル®Xeon®プロセッサーと、強力なグラフィックスNVIDIA® Quadro®を搭載したパワフルなパフォーマンスと優れた信頼性が魅力です。



まとめ

3DCAD設計用ワークステーションは、3Dモデリング、シミュレーション、解析などのタスクを行うため、高い処理能力とメモリ、およびグラフィックス性能が求められます。

そのために必要なポイントとしては、以下があげられます。

  • 高性能なプロセッサ(CPU)
  • 強力なグラフィックスカード
  • 大容量のメモリとストレージ


また、必要となる各パーツごとのスペックやおすすめワークステーションもご紹介しましたが、用途や設計環境などによって最適な構成は異なります。条件に合ったCPUやその他のハードウェアは、専門家に相談しながら決めると安心です。





エービーケーエスエスでは用途や使用条件をヒアリングしたうえで、最適なワークステーションをご提案させていただきます。「コストを抑えたい」「1台だけお願いしたい」などのご要望も大歓迎ですので、ご検討中の方はお気軽にご相談ください。


3DCADワークステーション


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