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【2024年版】BIM作業PCおすすめ8選|プロに選ばれる最適スペック解説


建築/建設の分野では、他業種と比較するとスペックが高いPCが求められます。近年のBIM(Building Information Modeling)の普及に伴い、高い処理能力とメモリ、およびグラフィックス性能が必要となるのです。

本記事では、BIM におすすめのPCならびに 建築設計用に求められるスペック、選び方、作業効率を上げる周辺機器について紹介します。 


このような方におすすめの記事です

  • BIMソフトを使用した業務に就いている
  • 建築設計用のPC購入を検討している


目次[非表示]

  1. BIM設計に適したPCの選び方
    1. 特徴
    2. ノート型 or デスクトップ型
  2. 必要なスペック
    1. CPU
    2. RAM(メモリ)
    3. GPU(グラフィックカード)
    4. ストレージ
    5. 周辺機器
  3. BIM設計者におすすめのPC
    1. HP
    2. DELL
    3. Lenovo
  4. まとめ


BIM設計に適したPCの選び方

BIMソフトウェアは、3Dモデリング、レンダリング、シミュレーション、解析などのタスクを行うため、高い処理能力とメモリ、およびグラフィックス性能が求められます。

ここではBIMをご利用いただくのに適した選び方について紹介します。 


特徴

以下3点がBIMに適したPCの特徴になります。


  • 高性能グラフィックカード(GPU)を搭載
  • 大容量RAMを搭載
  • 優れた冷却性能


まず、高性能グラフィックカード(GPU)の導入が不可欠です。

建築設計では、高負荷のBIMソフトウェアを扱うため、標準的なPCの統合グラフィクスでは、高度な3Dレンダリング処理の要求を十分に満たすことが難しいのです。規模によっては1GBを超える3D データを扱うこともあるため、通常のCAD用PCでは動作の不具合や遅延が生じる可能性もあるでしょう。

また、大容量RAMを搭載しているのも特徴です。リアルタイムでの高負荷処理を迅速に実行するために必要になります。

さらに、一般のPCと比べて優れた冷却性能も求められます。高性能パーツから発生する熱を効果的に排出し、長期間の連続動作時でもパフォーマンスの低下が起こりにくいよう設計されているのです。



ノート型 or デスクトップ型

建築設計用PCは、ノート型とデスクトップ型のどちらを選べば良いのでしょうか。

基本的に、必要なソフトウェアのスペックをクリアしていれば、ノート型でもデスクトップ型でも作業は問題なく行えます。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。


ノート型

メリット

  • 持ち運びが可能で、外出先でも稼働が容易
  • バッテリー内蔵で、突然の電源断にも対応可能


デメリット

  • 画面が小さいため、 作業効率が落ちることがある
  • 同じスペックのデスクトップに比べ、価格が高くなる場合がある


デスクトップ型

メリット

  • スペックの増築や拡張性などの カスタマイズ性能に優れる

  • ディスプレイを接続することで、広い作業スペースを得られる
  • 高い性能を比較的低コストで入手できる


デメリット

  • 移動が困難
  • 設置には一定のスペースを要する


性能重視であれば「デスクトップPC」がおすすめです。外出先で作業を行う場合はノートPCの導入もよいでしょう。可能なら両方用意しておくのが理想的ですが、用意することが難しい場合は、ノートPCを外部ディスプレイに接続して2画面のマルチディスプレイ環境を構築することで、快適に作業することもできます。




必要なスペック


BIMをご利用いただく際におすすめのスペック とその詳細について解説します。 



※本記事では、Archicad27の推奨動作環境を参考にしております。


最小動作環境
推奨動作環境
CPU

Intel Core i7
AMD Ryzen 7
AppleシリコンM2

Intel Xeon シリーズ

Intel Core i9

AMD Ryzen 9
Appleシリコン M2 Max

RAM(メモリ)

32 GB以上

64 GB以上

ハードディスク

NVMe SSD

NVMe SSD

グラフィックカード

6 GB以上のVRAM
DirectX 11互換のグラフィックカード

8 GB以上のVRAM
DirectX 11互換のグラフィックカード

ディスプレイ解像度

2K (2560×1600)

5K (5120 × 2880)

参照:https://graphisoft.com/jp/resources-and-support/system-requirements


CPU

CPUはパソコンの頭脳ともいえるパーツです。建築設計ソフトウェアは、多くのデータを一度に処理するため、高性能なものが求められます。

Archicad27で推奨されているのは以下の通りですが、実際の業務内容は利用者ごとに大きく異なります。BIMモデル設計、レンダリング、構造解析、環境シミュレーション、プレゼンテーションの作成、ドキュメントの作成等 様々な作業に応じて必要なスペックや機能は変わります。


  • Intel:Core i9 以上、Xeon シリーズ
  • AMD:Ryzen9 シリーズ以上

※利用するグラフィックカードに対しボトルネックにならないものを選択


インテルのCPUには大きく分けて「Core iシリーズ」「Xeon シリーズ」があります。「Core iシリーズ」は一般PC向け、「Xeon シリーズ」は ワークステーション・サーバー用途の業務向け、というように分類されています。


それぞれの用途や必要条件に適したCPUやその他のハードウェアを選ぶには、専門家に相談することをお勧めします。最適なソリューション選定は、40年以上の豊富な経験と専門知識を持つエービーケーエスエスにお任せください。





RAM(メモリ)

RAM(メモリ) とは、コンピューターが演算する際に作業内容を一時的に保存する領域のことです。

建築設計用パソコンのメモリとしては、32GB 以上は必要です。複数のソフトウェアを同時に使用することもありますし、ひとつのソフトウェアに必要なメモリも大きくなる可能性があるため、大容量のRAM(メモリ)が必要です。

シミュレーションや大規模なデータの操作には、64GB 以上は必要になります。



GPU(グラフィックカード)

GPU(グラフィックカード)とは、パソコンの映像をディスプレイに映し出す役割をもつパーツです。 3Dモデリングやレンダリングをスムーズに行うためには、独立した高性能グラフィックカードが必要です。

建築設計用パソコンのGPU(グラフィックスカード) のメモリでは、最低でも 6GB を選択しておきましょう。


ストレージ

建築設計は扱うデータサイズが大きいため、最低でも1TBのストレージが必要です。ストレージにはHDDとSSDの2種類があり、容量単価で考えれば HDD は安価で SSD は高価です。1TBを越える SSD は高額になりますので、HDDとSSDを組み合わせて選ぶことをおすすめします。 



周辺機器

建築設計業務においては、より作業を効率的に進めるために、 周辺機器も適したものを用意する必要があります。必要なパソコン以外の周辺機器について解説していきます。


ディスプレイ

高解像度のディスプレイは、4K解像度以上のものがおすすめです。細かいディテール表示や、表示可能な面積の増加、複数の作業を一度に表示するのに役立ち、設計業務の作業効率が向上します。複数のディスプレイを使用するセットアップもおすすめです。


プリンター・スキャナー

建築設計業務では、図面等の印刷が必須です。A3対応、スキャナーとプリント機能が一体となったレーザープリンターがあるとよいでしょう。


拡張性と接続性

USBポート、HDMI、Thunderboltなど、さまざまな端末や外部ディスプレイに接続するためのポートが必要です。




それぞれの用途や必要条件に適したCPUやその他のハードウェアを選ぶには、専門家に相談することをお勧めします。最適なソリューション選定は、40年以上の豊富な経験と専門知識を持つエービーケーエスエスにお任せください。




BIM設計者におすすめのPC

建築設計用PCでは、高い処理能力とメモリ、およびグラフィックス性能が求められます。ここではBIMを使用する方におすすめのPCを8点厳選しました。



HP

HP Inc. / 日本HPは、米国創業のヒューレット・パッカードカンパニーから、2015年の分社により誕生したコンピューターテクノロジー会社です。BIM用途では「Z」シリーズがおすすめです。

3次元モデルの表現に必要不可欠なグラフィックス機能や、ISVとの連携から生まれる高信頼性が建設設用途に最適です。


HP - ZBook Power G10

ZBook Power G10

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/zbook_power_15_g10/

ZBook Power G10は、 3Dや2Dの設計図をシームレスに操作でき、建設計画の作成、文書化、BIMの用途に最適です。中規模な3Dワークフロー、1080p映像の編集、小規模なレンダリングシミュレーション、およびデータ解析ならこちらがおすすめです。



HP - ZBook Studio G10

ZBook Studio G10

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/zbook_studio_16_g10/

大規模な3Dワークフロー、4K+映像の編集、中規模なレンダリングシミュレーション、データ解析、データビジュアライゼーションなどでおすすめしたい薄型軽量のノートブックです。




HP - Z4 G5 Workstation

HP Z4 G5 Workstation

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/z4g5/

レンダリングやシミュレーションから高度なビデオ編集や膨大なデータセットの準備まで、高度なワークフローに取り組めます。HPのベストセラー製品の強化版です。




HP - Z2 SFF G9

Z2 SFF G9

参照:https://jp.ext.hp.com/prod/workstations/z2_sff_g9/

フルサイズのZタワーのパワーを半分のサイズで実現するパワフルなSFF ワークステーション。 大規模な3Dワークフロー、4K+映像の編集、中規模なレンダリング シミュレーション、データ解析、データ ビジュアライゼーションなどにおすすめです。




DELL

DELLは、高品質かつ低価格で知られる米国のコンピューターテクノロジー会社です。BIM 用途では 「Precision」シリーズがおすすめです。


DELL - Precision 5770 ワークステーション

Precision 5770 ワークステーション

Dell Optimizer for Precisionと最大で第12世代インテル® Core™ プロセッサーを搭載した、InfinityEdgeディスプレイとAIを搭載した17インチ ワークステーション。

参照:https://www.dell.com/ja-jp/shop/



DELL - Precision 5570 ワークステーション

Precision 5570 ワークステーション

Dell Optimizer for Precision、InfinityEdgeディスプレイ、最大でNVIDIA® RTX A2000グラフィックスを搭載した、小型・薄型 15インチ モバイル ワークステーション。

参照:https://www.dell.com/ja-jp/shop/



Lenovo

Lenovoは、中国のレノボ・グループがIBMのPC事業部と合流して誕生したコンピューターテクノロジー会社です。

BIM用途では「ThinkStation Pシリーズ」「ThinkPad Pシリーズ」がおすすめです。 最新技術の搭載された Lenovo の Pシリーズは、グラフィックス、CAD、AIなどに適したパワフルな機能を備えています。



Lenovo - ThinkPad Pシリーズ

thihnkpad

参照:https://www.lenovo.com/jp/ja/c/laptops/thinkpad/thinkpad-p-series/

「ThinkPad P」シリーズは、薄型軽量ボディでありながらもパワフルで高速なプロセッサーとグラフィックスを備えたモバイルワークステーションです。 VRコンテンツの作成や建築図面のレンダリングなどの業務に最適です。




Lenovo - ThinkStation Pシリーズ

thinkstation

参照:https://www.lenovo.com/jp/ja/c/workstations/thinkstationpseries/

「ThinkStation P」シリーズは、 最新のインテル®Xeon®プロセッサーと、強力なグラフィックスNVIDIA® Quadro®を搭載したパワフルなパフォーマンスと優れた信頼性が魅力です。



まとめ

建築設計用PCは、一般事務用PCより高性能なものが求められます。また周辺機器も適したものを用意する必要があるでしょう。

今回は、グラフィソフト社「Archicad 27」を基準に適したPCをご紹介させていただきましたが、使用するソフトウェアや、動作環境、作業内容によって最適なPCは異なる場合があります。そのため、それぞれの用途や必要条件に適したCPUやその他のハードウェアを選ぶには、専門家に相談することをお勧めします。







最適なソリューション選定は、40年以上の豊富な経験と専門知識を持つエービーケーエスエスにお任せください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。


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