BIMには認定資格はあるの?資格の種類や難易度について
建築業界においてBIMが普及すると同時に、BIMを使用した仕事に従事したいと関心を持つ方も増えてきたのではないでしょうか。この記事では「BIM業務に就くには資格が必要なのかどうか」「どのような資格があるのか」について解説します。
このような方におすすめの記事となっております
- BIMの資格取得を目指している
- BIMの知識を深めたい
- 建築や設計の業務に携わっている
- これから建築や設計の業務に就きたい
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BIM関連の認定資格
認定資格は必須ではない
BIMを活用した業務に従事するのに特別な資格は必要ありません。また、2023年時点ではBIMに関する国家資格もありません。
資格取得のメリット
- 必要な知識や技術が身に付いているか確認できる
- 自身の技術レベルを客観的な基準で評価できる
- 専門知識や正しい活用方法を学び、技術スキルを向上できる
- BIM技能習得を進める際のマイルストーンとなる
- 知識不足による、操作ミスやトラブルの対策となる
- 業務に活用する際の、標準化に役立てられる
資格取得はこのような人におすすめ
- 設計事務所を運営している代表者の中でBIMの技術や知識を社内に取り入れたい方
- 設計関連の知識を深めて業界で長く働きたいと考えている方
- BIMに関する知識が不足していて体系的に学びたい方
- BIM設計未経験で、これから建設業界で設計業務に携わりたい方
BIM資格の種類
取得可能なBIM資格は、こちらの3種類に分けられます。
BIMソフトウェアメーカーの認定資格
グラフィソフト社 Archicad 認定試験
- 試験内容:Archicadに関する製品知識・操作・技術・技能
- 出題形式:選択式(WEBで実施)
- 合否判定:80点以上の正解率で「Archicadマスター(管理者、チームリーダとして指示判断可能)」60点以上の正解率で「Archicadゴールドマスター(実務可能)」
- 費用:無料
- 時間:30分
- 難易度:やや難しい
Archicadをお使いなら「BIM Classes」がおすすめ グラフィソフト社による、Archicadが学べるオンラインスクールです。初級から上級コースまで幅広いレベルに応じたコースが用意されています。何度でも学べる『年間パスポート』もあります。 |
オートデスク社 Revit Architecture ユーザー試験
- 試験内容:Revitの基礎知識、基本的な操作方法
- 問題数:30問
- 出題形式:選択式+実技操作
- 合否判定:73%以上の正解率
- 費用:7,700円
- 時間:50分
- 難易度:やや難しい
- 備考:オートデスク認定トレーニングセンター(ATC)にて研修プログラムあり(費用別途)
一般社団法人日本BIM協会の認定資格
- 現在準備中
BIMソフトの実用技術能力(CADと類似する作図技術と3Dモデリング技術)の検定です。BIMが従来の建築用ソフトを超えたいわゆるBIMの「I」の部分(Information)を理解しているか、活用できるかを評価する試験になるようです。
BSI国際規格の認定資格
BIM プロジェクトインフォメーション プラクティショナー (ISO-19650-2)
- 受講研修:BIM基本研修/BIMプロジェクトデリバリー研修/BIM Handover Information Exchange研修/Security and BIM研修/BIM Health &Safety研修(※各研修に付帯する試験・実務経験後の申請書が必要)
- 費用:10万円以上
- 難易度:非常に難しい(研修は英語で開催されることも多い)
BIMアセットインフォメーション認定プロフェッショナル (ISO-19650-3)
- 受講研修:BIM基本研修/BIMアセットマネジメント研修/BIM Handover Information Exchange研修/Security and BIM研修/BIM Health &Safety研修(※各研修に付帯する試験・実務経験後の申請書が必要)
- 費用:10万円以上
- 難易度:非常に高い(研修は英語で開催されることも多い)
おわりに
今回はBIMに関する資格をいくつかご紹介してきました。
業務に従事するための資格取得は必須条件でないものの、BIMの基本的な操作技術や知識を身に付けるとメリットが多くありますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。
また、これらについて何かお困りごとがあれば、お気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。