BIMcloud(ビムクラウド)とは|OPEN BIMデータハブでスムーズに連携
この記事では「BIM cloud」の特長・製品プラン・価格体系などについてご紹介しています。BIM Cloudにより、社内社外のプロジェクトメンバー間でスムーズなコラボレーションを行うことができます。
このような方におすすめです
- BIM cloudについて知りたい方
- BIM cloudの導入を検討中の方
- BIMプロジェクトのスムーズなコラボレーションを目指す方
目次[非表示]
OPEN BIM とは
ソフトウェアベンダー、ソフトウェアユーザー(建築家、エンジニア、施工者)、クライアント・オーナーなどの関係者を結び付けようとする考え方のことです。これにより、プロジェクト関係者間のコラボレーションがスムーズに行えるようになります。
プロジェクト関連のデータと情報を中立的で非独占的な形式で交換できるようにすることで、建設またはインフラストラクチャ プロジェクトのメンバーをより密接にネットワーク化するのに役立ちます。
参照:https://www.nemetschek.com/de/topics/open-bim
BIM cloud とは
Archicadユーザー向けに用意された、OPEN BIMデータハブの役割を持つクラウド上のサーバが「BIM Cloud(ビムクラウド)」です。こちらを利用することで、プロジェクトの関係者間でスムーズなコラボレーションを行うことができます。
Archicadに関する情報はこちらをご参照ください。
基本的な特長
BIM Cloudの特長は以下の通りです。
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いつでも・どこからでもアクセス可能
BIM Cloudを利用すれば、社内・社外のチームメンバーは、いつでも・どこからでもアクセスしBIMプロジェクトをスムーズに進められます。
あらゆるファイルを一括管理
幅広いファイル形式に対応しているので、ファイル形式とソフトウェアに制限されることなく、最適なチームを構成できます。プロジェクトに関わるチームメンバー、ファイル、ワークフローを一カ所で管理することができます。
安定したデータ送信
Graphisoftの特許取得済み「デルタ」技術を使用した、超高速な設計の共有・コラボレーションプラットフォームを利用することができます。変更された要素しか送信されないので、ネットワーク通信量が最小限に抑えられます。オフィス内やインターネット上で安定したデータ送信が可能です。
リアルタイム・同時に作業可能
チームで一つの物件を、リアルタイムかつ同時に作業できます。変更点は常に編集中のモデルに反映でき、作業の高速化、効率化により生産性が向上します。社外との協力も可能になり、場所や時間という制限を超えて多様な働き方も実現できます。
製品プラン・機能比較
すべてのユーザーが利用できる「BIMcloud Basic」と、拡張性と柔軟性を統合したエンタープライズレベル「BIMcloud」があります。BIMcloud Basic は無料ですべてのユーザーが利用できますが、BIMcloud は、別途「BIMcloud User License」 の購入が必要になります。
機能については以下をご参照ください。
BIMcloud Basic |
BIMcloud |
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基本的なチームワーク機能 |
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Delta Technology(変更内容のみをネットワークに送信) |
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プロジェクト内のコミュニケーション |
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基本的な権限システム |
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高度なチームワーク機能 |
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BIMx PROライセンス |
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高度な権限システム |
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ユーザーディレクトリの統合 |
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BIMcloud Delta Cacheによる最適化 |
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変更の追跡 |
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高度なチームおよびプロジェクト管理 |
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OPEN BIMデータハブ |
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BIMcloudからの直接リンク |
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BIMcloud API |
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参照:https://graphisoft.com/jp/solutions/products/bimcloud/details
価格体系
Graphisoft社HPでは、1ライセンス:年間28,600円(税込)と記載されています(2022年9月1日時点)今後も価格が変更される可能性がありますので、詳しくはこちらからお問合せください。
ライセンスの有効期限は、新規と追加で変わりますのでご注意ください。
- 新規購入の場合:購入時点から1年間
- 追加購入の場合:既存ライセンスの有効期限まで
参照:https://graphisoft.com/jp/buy-archicad/price
ご利用場面
設備との連携
3D 環境でのダクト、配管、ケーブルトレーの作成、編集、取り込みや調整が可能になります。IFCファイルにより、設備CADデータから高さ方向の情報を判断し、複雑な操作を行うことなく属性情報を持った配管・ダクトの3Dモデルが自動的に生成されます。それらを干渉チェック機能により整合性を確保したBIMモデルに構築できます。
構造設計との連携
STBフォーマットをサポートする「ST-Bridge Converter for Archicad」を使うと、これまでのCSV/IFC による連携ワークフローに加え、新たに ST-Bridge データを扱う一貫構造計算プログラムや鉄骨専用CADとのワークフローが可能になります。
連携方法
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解析・分析との連携
このモデルベースワークフローでは、流体・温熱・環境などの様々な解析シミュレーションによる環境性能シミュレーションが可能になります。専門分野の違いや、ソフトやバージョンに関係なく、エンジニアとの連携作業を可能にすることで、IFC 技術を本格的なワークフローソリューションにしました。
※各種シミュレーションには対応ソフトが別途必要になります。詳細はお問い合わせください。
おわりに
今回は、Graphisoft社「BIM cloud」の特長・製品プラン・価格体系などについてご紹介しました。場所や、時間、会社という制限を超えたプロジェクトを、スムーズに進めるための機能がそろっており、さらなる作業の高速化、効率化をもたらしてくれることでしょう。
まずは、Archicadを操作してみたいという方は、Archicadを実際に操作することができる無料体験セミナーに参加してみるのがおすすめです。こちらから受講日の確認・申し込みができます。
ここがポイント!
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株式会社エービーケーエスエスは、グラフィソフト社 「SALES EXCELLENCE AWARD」受賞企業です。
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