RPAとは?サーバ型、デスクトップ型、クラウド型の違いとメリットを解説
RPA(Robotic Process Automation)は、ビジネスプロセスの自動化に革命をもたらす技術です。従来の手作業にかかる時間とリソースを削減し、人的ミスを最小限に抑えることができます。さまざまな業界や部門での活用が進んでおり、データエントリーや請求処理、顧客サポートなど、さまざまなプロセス効率化に役立てられます。
本記事では、RPAツールの基本情報や利点について解説してまいります。
このような方におすすめの記事です
- RPAに興味のある方
- 業務効率化を検討している方
- RPAツールの導入を検討中の方
- 日常的な繰り返し作業をメインとした業務に携わる方
目次[非表示]
RPAとは
RPAはロボティックプロセスオートメーションの略で、ソフトウェアロボットを使用して、ルーチンプロセスを自動化する技術です。自動化により、手動で実行されていた繰り返しタスクやデータ入力、文書処理、顧客サポートなどの業務に掛けられていた時間や人件費を削減することができます。
RPAを取り入れるメリット
RPAを取り入れることで、以下のようなメリットがあります。
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生産性の向上
ルーチンワークを自動化することで、作業効率が向上し、高い生産性を実現できます。単純作業をロボットに任せることで、付加価値の高い業務に人手を費やすことが可能になります。
コスト削減
ロボットの代行によって、これまで人が行っていた作業を自動化することで、人件費を削減することができます。複数人で行っていた作業を一人に減らす、といったことも可能になります。
ヒューマンエラーの削減
ロボットはルールに従って正確に作業を実行するため、ヒューマンエラーを最小限にできます。品質の向上や再作業の減少などを実現できます。
24時間体制の稼働
自動化されたプロセスは、24時間体制で実行されるため、人手による手作業の制約を受けず、随時、タスクを実行できます。
RPAツールは3つに分類される
RPAツールは利用する規模や、形態によって種類が異なり、「デスクトップ型」「サーバー型」「クラウド型」の3種類があります。会社の規模や用途に合わせて、最適なものを選びましょう。
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デスクトップ型RPAツール
特長
個人のコンピューターにインストールすることで利用できるRPAツールです。
一般的には、1ユーザーが利用することを前提に設計されています。
メリット
- 導入コストが比較的低いため、中小企業や個人事業主でも手軽に導入することができます。
- 作業単位で自動化が可能なので、部門または個人レベルで使い勝手良く管理できます。
注意したいこと
- 個人のコンピューターにそれぞれインストールされるので、他のユーザーが利用することはできません。そのため、業務効率を大幅に向上させることは難しいかもしれません。
- データのバックアップやセキュリティ管理は、利用者自身が責任を持って行う必要があります。
サーバー型RPAツール
特長
複数のユーザーが利用できるように設計されたRPAツールです。複数の部門間を横断したシステムや企業全体で大量のデータをまとめて処理できます。さらに、独自の環境構築や開発を行えるため柔軟性にも優れています。
メリット
- 複数のユーザーが同時に利用できるため、業務効率化に大きく貢献できます。
- 情報漏えいや乗っ取りなどの脅威に対するデータセキュリティ性が高いといえます。
- 100体以上のロボットをサーバ内で同時に動作させられるので、部門間を横断したシステムや業務で大量のデータの一括管理が可能です。
注意したいこと
- 導入コストが高く、初期費用が数百万円になることもあります。場合によって、維持費が月額数十万円にのぼることもあります。
- サーバー上にRPAの環境を構築するため、導入・運用のハードルはやや高めといえます。自社の規模と予算計画を見直しておきましょう。
クラウド型RPAツール
特長
クラウド上で動作するRPAツールです。ユーザーはブラウザを介してアクセスし、Web上で実行されるタスクを自動化します。
メリット
- インターネット環境さえあれば手軽に採用でき、初期導入コストを抑えることが可能。
- クラウド上で動作するため、運用・保守の手間がかかりません。プロバイダのサーバーを利用するため、ツールは自動的に更新され、いつでも最新の状態に保つことが可能。セキュリティの管理を行う必要もありません。
- スケーラビリティが高く、必要に応じてリソースを拡張できます。
注意したいこと
- インターネット接続が必要になるため、ユーザーのネットワーク環境に依存します。
- クラウド使用されていない内部システム、アプリケーション、ファイルなどには使用できません。
おわりに
RPAは、作業の効率を高め、コスト削減やヒューマンエラーの軽減、生産性向上などを実現します。また、ツールを選択の際には、導入後の活用イメージを具体的に把握することが大切です。会社の規模や用途に合わせて最適なものを選びましょう。
本記事が参考になりましたら幸いです。
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