BIMx(ビムエックス)とは|プレゼンテーションにはVR・AR技術を利用しよう
プレゼンテーションとは、企画や意見を相手に理解してもらうことを目的として効果的な説明を行うことです。しかし、ただ聞いてもらうだけでは意味がありません。必要なのは、目的とする具体的な行動に移してもらうことです。
そこで本記事では、プレゼンテーションの本来の目的や、相手の心に響かせるコツについて解説していきます。また、建設・建築プロジェクトでおすすめのツールとしてArchicad BIMx(ビムエックス) もご紹介します。
このような方におすすめの記事です
- プレゼンテーションのコツを知りたい
iPhoneやiPad などのモバイル端末を使ってプレゼンしたい
- Archicad BIMxについて知りたい
目次[非表示]
- 1.プレゼンテーションの目的とは
- 2.相手の心に響かせる「見せ方」とは
- 2.1.ストーリーテリング
- 2.2.内容を簡潔にまとめる
- 2.3.聞き手の立場やニーズを理解する
- 2.4.ビジュアルを活用して説明する
- 3.BIMx(ビムエックス) とは
- 3.1.活用シーン
- 3.2.機能一覧
- 3.3.BIMxを使用したプレゼンテーションのメリット
- 3.3.1.インタラクティブな体験で理解を深める
- 3.3.2.リアルタイムで情報アクセス可能
- 3.3.3.簡易な共有が可能
- 3.3.4.リアルタイムで変更が反映される
- 3.3.5.強力なビジュアルエフェクトを使用できる
- 4.おわりに
プレゼンテーションの目的とは
状況によって多岐にわたりますが、まずはプレゼンテーションの目的についてご紹介します。目的によって、準備の方法、内容の選択、そして伝える方法が分岐します。目的を明確にして、効果的なプレゼンテーションをデザインしましょう。
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相手の心に響かせる「見せ方」とは
さて、相手に心に響かせるにはどうしたらよいのでしょうか。 重要なポイントを 4つ ご紹介します。
ストーリーテリング
物語を通して情報、知識、価値を伝える技術のことを「ストーリーテリング 」といいます。 数字や図面だけでなく、ストーリーを伝えて感情的な繋がりを作り出すことで、人々の関心や共感を引きつけることができます。
プロジェクトの背後にあるビジョンや、コミュニティへの影響、プロジェクトが解決しようとしている問題などを取り入れてみましょう。
内容を簡潔にまとめる
伝えたいポイントを明確に、余計な情報は削除することで、聞き手は重要な情報に集中することができます。 主張が曖昧だと「結局何が言いたかったのか」伝わらないまま終わってしまいます。 イントロ、ボディ、クロージングで構成立てることを意識してみましょう。
聞き手の立場やニーズを理解する
ただ主張したい内容を話しても、相手が必要だと思えなければ行動に移してもらうことは困難です。 そのため、聞き手の立場やニーズを理解し話を進めていくことが重要です。
また、プレゼンテーションの最後には 質問とフィードバックの時間を設けるようにしましょう。
そうすることで、相手の疑問や懸念をクリアにし、より深い理解を促すことができます。
ビジュアルを活用して説明する
3Dモデリング、動画、アニメーションなど ビジュアル的な要素は、言葉よりも記憶に残りやすく、強いインパクトを与えることができます。また複雑な情報が分かりやすくなるというメリットもあります。
VR・AR技術を利用すれば、まだ存在しない建物の内外の体験や、改装後の空間をシミュレーションできます。 視覚的・体験的な要素を強化することで、情報伝達の効果を高めることができます。
ですが VRやAR技術を使ったプレゼンテーションを行うには、専門的な技術や装置、ソフトウェアの投資が必要なことから、導入を見送ってしまうケースも少なくありません。 そこでスマートに実現するツールとして、BIMx(ビムエックス)をご紹介します。
BIMx(ビムエックス) とは
参照:https://graphisoft.com/jp/solutions/products/bimx
相手の心に響かせるプレゼンテーションのポイントを紹介しましたが、VR・AR技術を利用したプレゼンテーションを行うには、専門的な技術や装置、ソフトウェアの投資コストが掛かってしまうとお考えではありませんか。
そんな方におすすめなのが、Graphisoft社の開発した3Dモデルビューア BIMx (ビムエックス)です。BIMxアプリケーションをインストールすれば、Archicad をお持ちでなくても、誰でもBIMプロジェクトの 3Dモデル、各種図面、そして属性情報にアクセスできるようになります。
活用シーン
BIMxは、Archicadをお持ちでなくても BIMプロジェクトの 3Dモデルにアクセス可能です。クライアントへのプレゼンテーションはもちろん、あらゆるシーンで便利に役立ちます。
- クライアントへのプレゼンテーション
- 社内でのデザイン検討
- 遠隔からのプロジェクトへのフィードバック
- 施工現場での情報確認
機能一覧
BIMx 搭載されている機能は以下の通りです。
標準機能
3Dコンテンツ
3Dプロジェクト内のウォークスルー、フライスルー2D コンテンツ
すべての発行済レイアウト、図面、一覧表およびその他のドキュメントが閲覧可能BIMcloudコネクション
BIMcloud上のプロジェクトにログインし、メッセージング、赤ペン、写真の添付などが可能VR(Virtual Reality, 仮想現実)
Google Cardboard Viewer v2.0対応BIMx Transfer Site
GRAPHISOFTが提供するクラウドサービスを利用して、便利にBIMxデータを転送ライブアンビエントオクルージョン
影の表現を美しくプレゼンター機能
3Dモデルビューや図面を選んで、アニメーション化されたプレゼンテーションに編集計測ツール
3Dモデルおよび2Dレイアウト上で距離、角度、面積を正確に計測
PRO機能
- AirPrintおよびGoogle Printをサポート
- Archicad に触れることなく、紛失や廃止した図面を交換。iOSまたはAndroidデバイスから3Dモデルや2Dのコンテンツが印刷可能
- 外部からBIMx要素にアクセス (ハイパーリンクを使用して外部アプリケーションからBIMxのモデル要素にアクセス)
- 無制限のモデルハンドリング(メモリストリーミング機能によりモデルサイズにとらわれずハンドリング可能)
- APIコネクション(BIMx APIを使用可能)
- アプリ内にお気に入りを保存(任意の3DモデルビューをBIMxアプリ内に保存可能)
参照:https://graphisoft.com/jp/try-archicad/check-your-model-on-the-go
BIMxを使用したプレゼンテーションのメリット
モバイルやタブレット、デスクトップのBIMxビューワーをダウンロードすれば、時と場所を選ばずBIMxモデルを表示できますので、プレゼンテーションツールとして非常に役立ちます。
ここではBIMxを使用したプレゼンテーションの主なメリットについてご紹介します。
インタラクティブな体験で理解を深める
BIMxでは、3Dモデルの中を自由に歩き回りながらイメージを共有できます。 実際の現場での建物の位置や情報を確認しながら、具体的な質問やフィードバックのやり取りがスムーズに行えます。
リアルタイムで情報アクセス可能
BIMxは、3Dモデル内の各要素に関連する情報(材料、コスト、メンテナンス情報など)を直接確認することができるので、プレゼンテーション中でも即座に詳細情報を提供できます。
また、スマートフォンやタブレットでの使用にも対応しており、外部の会場や現場でのミーティングでも、手軽に 3Dモデル を共有することができます。
簡易な共有が可能
BIMxのモデルは、専用のビューワーを使って容易にクライアントや関係者と共有できます。専用のソフトウェアのインストールや複雑な手順は不要です。
リアルタイムで変更が反映される
設計変更や修正が生じた場合、BIMxモデルはリアルタイムで更新されるため、常に最新の情報を持ってプレゼンテーションを行うことができます。
強力なビジュアルエフェクトを使用できる
シャドウ、照明、材料のテクスチャなど、リアルタイムのビジュアルエフェクトを使用して、よりリアルで印象的なプレゼンテーションを行うことができます。
また、モデルから各種図面を切り出し体裁を整えた図面を、プレゼンテーション資料としてとりまとめることができます。プレゼンテーション後の設計変更でモデルを修正した場合でも、修正内容が反映されるので安心です。
おわりに
今回は、相手の心に響くプレゼンテーションのポイントと、おすすめツールとして3Dモデルビューア BIMx (ビムエックス) をご紹介しました。
専門的な技術や装置、ソフトウェアの投資を必要とせずに、VRやAR技術を使ったプレゼンテーションを行いたいという場合は、BIMxアプリケーションの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
また、これらについて何かお困りごとがあれば、お気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。