360度カメラ厳選おすすめ4製品・2025年|選び方から人気モデルまで解説

VRによる体験型コンテンツや不動産のバーチャル内覧、観光プロモーション、さらにはビジネス研修やマーケティング活用まで、360度カメラの利用シーンは年々拡大しています。一方で、機種や機能のバリエーションが豊富なため、どのモデルを選ぶべきか悩む方も少なくありません。
そこで本記事では、360度カメラの基本的な特徴や選定のポイントを整理し、用途に応じたおすすめモデルをわかりやすくご紹介します。
こんな方におすすめの記事です
初めて360度カメラを導入したい方
ビジネス用途で活用を検討している方
機能や価格を比較して選びたい方
VRコンテンツ制作に興味がある方
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目次[非表示]
360度カメラとは?基本的な仕組みと特徴
360度カメラとは?
360度カメラは、複数の超広角レンズで撮影した映像をソフトウェアで自動合成し、全方位を一度に記録できるカメラです。
従来のカメラでは収めきれない広い視野を容易に捉えられるのが特長です。近年は小型化や自動スティッチ機能の進歩により、専門知識がなくても扱いやすくなりました。
撮影者はレンズの向きを気にせずシャッターを押すだけで周囲すべてを記録でき、没入感の高い映像を手軽に生成できます。さらに解像度や手ぶれ補正などの性能も年々向上しており、表現の幅が一層広がっています。
360度撮影の魅力と静止画・動画の違い
360度撮影の最大の魅力は、現場の空気感やスケール感をそのまま記録できる点にあります。「静止画」では全方位の景色を一枚に収められ、プレゼンや資料に活用しやすいのが利点です。
「動画」になるとさらに没入感が高まり、Meta QuestなどのVRゴーグルを通せば、その場を歩いているかのような体験を提供できます。動画撮影では Insta360 X3やX4、最新のX5といった高性能モデルの人気が高いです。
全天球・半天球の種類と撮影シーン
360度カメラには、上下左右すべてを記録する「全天球タイプ」と、片側180度前後を撮影する「半天球タイプ」があります。
「全天球タイプ」はVRコンテンツやバーチャル内覧、施設紹介など没入体験を重視するビジネスシーンで活躍し、Matterport Pro3のように正確な3D空間データを生成できる製品は建築・不動産分野で特に重宝されています。
一方で「半天球タイプ」はアクションカム的な設計が多く、スキーやダイビングといったアウトドアやクリエイティブな動画制作に適しています。
360度カメラを選ぶときのポイント
用途に合わせてカメラを選ぶことが失敗しないためのコツです。スペックや機能面を比較検討し、最適な1台を見つけましょう。
撮影目的に応じたレンズタイプの選択
360度カメラは「何を撮るか」で最適なレンズや性能が変わります。
ビジネス利用で物件内覧や施設管理、3Dスキャンを重視するなら、高精度センサーを備えたモデルが必須です。たとえば、Matterport Pro3のように空間を正確に再現できる機種なら、撮影と同時に図面やバーチャルツアーを作成でき、業務効率を大幅に改善できます。
一方、趣味やアウトドア利用なら耐久性と携帯性を重視し、コンパクトでアクティブな撮影に強いタイプを選ぶと失敗が少なくなります。
解像度とフレームレートの確認
映像クオリティを左右する最大の要素が解像度です。4K対応が最低ラインとされ、VRや大画面投影を考えるなら6K以上のモデルが望ましいでしょう。
Matterport Pro3は13,420万画素という圧倒的な画質で、細部まで鮮明な3Dデータを生成できます。
また、フレームレートは動画の滑らかさを決める重要な指標で、アクティブな撮影や動きの速いシーンでは60fps以上を目安にすると迫力を損ないません。
さらに、業務利用やイベント撮影ではバッテリーの持ちや連続撮影時間も重要になります。
手ブレ補正・水平維持機能を見極める
360度動画は、わずかなブレでも視聴者に不快感を与える可能性があります。そのため、強力な手ブレ補正と水平維持機能を搭載したモデルを選ぶことは必須です。
特にアクティブな現場撮影や長時間の歩行撮影では、電子式・光学式の補正を使い分けられるモデルが有利です。たとえばInsta360やGoProの上位機種は動きの激しいシーンでも安定した映像を残せます。
防水・防塵性能の有無
屋外撮影が多い場合、防水・防塵性能は安全に運用するための必須条件です。雨天や海辺での撮影、粉塵が舞う工事現場などでは、IP規格に準拠したモデルが求められます。
たとえば、GoPro MAXは防水・耐衝撃性能に優れ、アウトドアやスポーツシーンでも安心して使用可能です。ビジネスにおいても、建設現場やインフラ点検など過酷な環境下で撮影する際に役立ちます。
スマホ連携や編集アプリの使いやすさ
撮影後の編集・共有のしやすさも見逃せないポイントです。
プライベート利用なら、直感的に操作できるアプリやSNS連携機能を重視し、AI自動編集やBGM挿入で手軽に映像を仕上げられるモデルが便利です。
一方、ビジネス用途では効率的なワークフローが不可欠となります。Matterportのように撮影データを自動で3D化し、クラウドで即時共有できる仕組みは、不動産内覧や施設紹介を迅速に展開するのに有効です。
360度カメラの人気製品4選
ここでは人気の高い定番メーカーや製品をピックアップして紹介します。
Matterport Proシリーズ
▶本格的に3D空間を記録したい方
Matterport Proシリーズは、不動産や建築業界で多く利用される3Dスキャナーです。コンパクトで手軽に利用できる360度カメラと違い、3Dスキャナーは精度や活用範囲に優れています。
また、Matterportのサービスを利用すれば、撮影した空間データをクラウド上で自動的に3Dモデル化し、短時間で簡単にバーチャルツアーを公開できます。
Pro3は深度センサー搭載で屋内外の大規模施設に最適、Pro2はコストを抑えつつ十分な性能を備え、予算や用途に応じて選べるのが魅力です。
クラウドで自動3Dモデル化、即時共有が可能
Pro3は屋外対応&高精度スキャンに強み
不動産や建築業界を中心に、多くの業界で導入が進んでいる
Matterport Pro3
Matterport Pro3は、深度センサーを搭載しており、建物の内観はもちろん、大規模施設や屋外の広い空間をスキャンすることも可能なモデルです。13,420万画素という優れた画質により、3Dモデル化したデータは細部まで鮮明で高品質なバーチャルツアーを構築できます。
優れた性能を持つ一方で、Pro3は一般的なハイエンド3Dスキャナーよりコストパフォーマンスに優れていることも大変魅力的なポイントです。
Matterport Pro2
Matterport Pro2はPro3と比べると若干性能面で劣る部分はありますが、それでも十分なスキャン機能を有しています。3Dデータの生成やクラウド共有まで一貫して行えるため、ビジネスシーンでの導入ハードルは低めと言えます。
RICOH THETA(リコー シータ)
▶気軽に360度撮影を始めたい方
RICOH THETAは、コンパクトな筐体とシンプル操作が特徴の360度カメラです。スマホ連携が容易で、ワンタッチでSNS投稿が可能なため、日常使いやイベント記録に適しています。
Ricoh Theta X、Ricoh Theta Z1、Ricoh Theta V、Ricoh Theta SC2など、ラインアップも豊富で、上位モデルは高画質撮影に対応しており、初心者から中級者まで幅広いニーズを満たします。
コンパクト設計で直感的に操作可能
スマホ連携に優れSNS投稿も簡単
モデル展開が広くニーズに応じて選べる
Insta360
▶アクティブな撮影を楽しみたい方
Insta360は、手ブレ補正や多彩な撮影モードに強みを持つブランドです。AI編集機能や専用アクセサリーも充実しており、初心者でも手軽にダイナミックな映像を制作できます。
最新のXシリーズは8K対応で、高解像度かつ滑らかな映像を実現。スポーツや旅行など動きの多いシーンで特に力を発揮します。
優れた手ブレ補正で動きの多い撮影に最適
AI編集やアクセサリーで映像制作が容易
Xシリーズは8Kクラスの高画質に対応
GoPro
▶アウトドアやスポーツ撮影を重視する方
GoProはアクションカメラの代表的存在で、高い耐久性と豊富なマウントにより幅広い撮影に対応します。360度対応モデル「GoPro MAX」では、従来の防水・耐衝撃性能に加えて全方位撮影が可能です。
動画の手ブレ補正にも定評があり、アウトドアやスポーツシーンで安定した高品質映像を残せる点が支持されています。
防水・耐衝撃に優れアウトドア利用に最適
MAXは360度撮影に対応した多機能モデル
手ブレ補正精度が高く滑らかな映像を実現
おすすめ360度カメラを用途別に比較
用途によって必要となる性能は異なります。業務利用から趣味まで、目的に合ったモデル選びをしましょう。
ビジネス・業務で活用したい
建築・不動産分野での図面作成や施設管理など、正確に空間を把握したい場合は、高性能のスキャン機能を持つモデルが欠かせません。
特にMatterportのPro3は建築・不動産業界で支持されており、3D化したデータをすぐにクラウドで共有できるシステムが非常に役立ちます。高解像度かつ安定感のある映像を素早く取得できるカメラを選ぶと良いでしょう。
おすすめはこちら
Matterport Pro3(高精度3Dスキャン&クラウド共有)
操作性&コスパを重視したい
エントリーモデルを選ぶ場合は、手軽さとコストの両立が大きなポイントとなります。初心者や個人利用がメインの場合、高価な上位モデルよりも手頃な価格帯で操作が簡単な製品のほうが使いやすいでしょう。
特にシンプル設計でスマホ連携に優れたモデルは、SNS発信や日常の記録を気軽に楽しむのに最適です。
おすすめはこちら
RICOH THETA(直感的操作でSNS投稿に最適)
Insta360 Entryモデル(手頃な価格と多彩な機能)
4K対応の高画質にこだわりたい
映像クオリティにこだわりたい方は、4Kやそれ以上の高解像度に対応したモデルを選ぶとよいでしょう。撮影後の編集でも詳細にこだわりを反映でき、臨場感をより強く演出できます。
VRコンテンツ制作や大画面での上映を想定するなら、このクラスのモデルがパフォーマンスを十二分に引き出してくれます。
おすすめはこちら
Matterport Pro3(13,420万画素で精細に再現)
Insta360 Xシリーズ(高画質VR向け)
アクティブ撮影やアウトドアで使用したい
登山やマリンスポーツなど、過酷な環境で360度映像を残したい場合は、防水・防塵はもちろん、手ブレ補正機能の優秀さも欠かせません。アウトドアでは予期せぬ衝撃や濡れがあるため、耐久性能が高いモデルを選ぶことで安心して撮影を続けられます。
スポーツシーンを高画質でダイナミックに捉えるカメラは、SNSや動画サイトでも人気コンテンツを作りやすいです。
おすすめはこちら
GoPro MAX(耐久性・防水性能に優れアウトドア特化)
Insta360 One RSシリーズ(強力な手ブレ補正でアクティブ撮影向け)
VR・メタバース制作で使用したい
VRやメタバースの制作では、高精細かつ3D立体視に対応した映像の需要が高まっています。特にプロの制作現場や大規模イベントでは、8Kを超えるような超高解像度の撮影が求められる場合もあります。立体的な映像表現や高容量データの取り扱いを前提に、専用ソフトウェアも含めて選ぶことが重要です。
おすすめはこちら
Matterport Pro3(業務クオリティの3Dモデル生成に最適)
Insta360 Xシリーズ(高解像度・VR映像制作に対応)
360度カメラの活用シーン
現場の進捗管理や安全確認
建設現場では作業工程を360度映像で記録することで、進捗状況や資材配置を一目で把握できます。安全指導にも活用でき、作業員全員が同じ視点で危険箇所を確認できるのは大きなメリットです。
定点での撮影を習慣化すれば、複数のフロアや広範囲にわたる現場でも効率よく監視できます。
工場・プラント設備の保全・技術継承に
大規模な工場やプラントでは、配管や機械が複雑に入り組んでいるケースが少なくありません。360度の映像を撮影しておくと、メンテナンス時の状態確認が容易になり、新たな作業員への教育にも役立ちます。
設備の順路や危険ポイントを視覚的に共有できるため、技術継承のスピードアップにも貢献します。
遠隔地の顧客にバーチャル内覧を提供
不動産やホテル、各種施設の内覧をVR化すれば、遠隔地の顧客も実際に現地を訪れたようなリアルな体験が可能です。広がる視点で空間の特徴を伝えやすく、来場前におおよそのイメージを把握できるため、商談の効率が上がります。
リモート商談が増える昨今のビジネススタイルにも適した手法として注目されています。
新人教育や安全指導に活用
座学だけでは理解しにくい現場作業や安全ルールも、360度映像を活用することで直感的に学べるようになります。危険の多い職場やショールームでのオペレーションなど、視覚的に体験できる教材は研修効果が高いです。
Meta QuestなどのVRヘッドセットと組み合わせれば、さらに没入感が増し、教育の効率や品質を向上させることができます。
旅行・観光スポットの案内、プロモーション
観光地やイベント会場を360度映像で紹介することで、遠方の人々にもリアルな雰囲気を伝えられます。SNSや公式サイトなどに埋め込んで公開すれば、興味を持ってもらうきっかけが増え、集客やプロモーション力が高まるでしょう。
Matterportなら撮影してすぐに活用できる!
撮影からデータの3D化、共有までがスピーディに完結するMatterport(マーターポート)。ビジネスシーンでの即戦力として注目されています。
高精度の機材が撮影したデータをプラットフォームにアップロードするだけで、短時間のうちに没入感のある3D空間が完成するので、初めての導入にも最適です。
Matterportとは?
Matterport(マーターポート)は、空間を3Dスキャンしてデジタル上に立体的なモデルを生成できるプラットフォームです。
3Dスキャナー(Matterport Proシリーズ)はもちろん、RICOH THETAなどの360°カメラ・スマートフォンなどに対応しています。撮影した画像データをクラウドにアップロードすると、自動で高精度な3Dモデルが生成されます。
生成されたモデルは、ブラウザやスマホアプリで簡単に閲覧でき、まるで現地にいるかのように自由に歩き回り、細部を拡大・確認できます。
▼現場で撮影された、Matterportによる3Dデータサンプルをご覧いただけます(無料)。画面上を自由に歩き回れるウォークスルー形式で、圧倒的な再現性と臨場感をぜひ体感してください。
MatterportならABKSSにご相談ください
ABKSSは、Matterport正規販売代理店として、機材選定から導入後の活用サポートまで一貫して対応します。撮影代行や運用相談、デモ体験も可能ですので、安心してご導入いただけます。
「まずは試してみたい」という方から、「業務全体に組み込みたい」という企業様まで、ぜひお気軽にご相談ください。
おわりに
本記事では、360度カメラの仕組みや選び方、人気モデル4選をご紹介しました。SNS投稿から建設・不動産業務まで幅広く活用が進む中、用途に合った機種を選ぶことが重要になります。
中でもMatterportは、撮影データを自動で3D化し、即座に共有できる強力なソリューションとして多くの業界で注目され、導入が進んでいます。Matterportをはじめ、360度カメラの導入を検討されている方は、ABKSSにご相談ください。
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