BricsCAD Mechanicalとは?AutoCAD Mechanicalとの違いと3D機械設計の始め方

「AutoCAD Mechanicalから3D設計へステップアップしたいが、ハイエンド3D CADは高すぎる…」といった悩みを抱える設計部門は少なくありません。
そんな現場におすすめなのがBricsCAD Mechanicalです。
BricsCAD Mechanicalは、2D図面資産(DWG)を活かしながら、ねじ穴・アセンブリ・板金など3D機械設計に必要な機能を、現実的なコストで導入できる3D CADです。
本記事では、AutoCAD Mechanicalとの違い、主な機能、導入判断ポイントまでを設計DXの視点で整理します。
こんな方におすすめの記事です
- 2D CAD中心の設計環境から3D化を進めたい方
- AutoCAD Mechanicalから3D設計へ移行を検討中の方
- 全員にハイエンド3D CADを配布できずお困りの方
- 取引先から受領するSTEP/IGESデータを活用したい方
- 費用対効果の高いCADを探している方
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目次[非表示]
- ・BricsCAD Mechanicalはどんな3D CADなのか
- ・AutoCAD Mechanicalと何が違うのか
- ・BricsCAD Mechanicalでできること
- ・3D機械設計を始めるときの判断ポイント
- ・BricsCAD Mechanicalはどんな企業に向いているのか
- ・導入時の注意点
- ・よくある質問FAQ
- ・Q1. BricsCAD MechanicalとBricsCAD Proの違いは何ですか?
- ・Q2. AutoCAD MechanicalのDWGはそのまま開けますか?
- ・Q3. STEPやIGESなど他社3D CADデータは扱えますか?
- ・Q4. ライセンスはどの形態を選べますか?
- ・Q5. アセンブリ稼働の検証やアニメーション作成はできますか?
- ・BricsCAD MechanicalならABKSSへご相談ください
こんな現場の課題を放置するとどうなるか

製造業の設計部門の多くは、3D化・設計DXの必要性を理解しつつも、現場では次のような課題が積み重なっています。
- 2D CAD中心の設計環境では3D設計への移行が進まない
- 3D CADを導入したいがライセンス費用が高く全員へ展開できない
- 協力会社や取引先から受領した3Dデータを活用できない
- 既存3Dモデルの修正や流用に時間がかかる
- ハイエンド3D CADはオーバースペックで費用対効果が合わない
これらを放置すると、このようなリスクにつながります。
CAD投資のハードルが高くDX推進が停滞する
競合企業との設計生産性差が広がる
データ連携が難しく業務効率が低下する
3Dデータ活用が進まず設計変更時の手戻りが発生する
こうした現場課題に対する現実的な選択肢として位置づけられるのが、本記事で取り上げるBricsCAD Mechanicalです。
BricsCAD Mechanicalはどんな3D CADなのか

BricsCAD Mechanicalは、AutoCAD Mechanicalのような2D機械設計を主軸としたCADとは異なり、3Dソリッドモデルを活用した機械設計機能を備えた3D CADです。
ねじ穴や機械部品特有のフィーチャー作成、アセンブリ設計など基本的な3D機械設計に対応しており、設計変更に強いダイレクトモデリングを採用しています。
また、オプションの「Communicator for BricsCAD」を利用することで、他社3D CADとのデータ連携も可能です。

高価なハイエンド3D CADほどの解析機能は持たないものの、「3D設計を始めたい」「全員に高価な3D CADを配布するのは難しい」といった企業にとって有力な選択肢となります。
BricsCAD Pro+機械設計専用ツールという構成
BricsCAD Mechanicalは、汎用2D/3D CADであるBricsCAD Proをベースに、機械加工・製造に特化したツール(製図、組立、部品表(BOM)、板金、製造関連文書作成)をレイヤー化した製品です。すべて1つの環境で利用でき、DWG環境を維持したまま3Dへの移行を進められる点が特徴です。
AutoCAD Mechanicalと何が違うのか

両者の最大の違いは、設計の主軸が2Dか3Dかにあります。AutoCAD Mechanicalは2D機械設計を強みとするのに対し、BricsCAD Mechanicalは3Dソリッドモデリングを中心に据えています。
DWG資産とACMシンボルの互換に配慮
BricsCADはネイティブDWGプラットフォームのため、既存図面資産をそのまま使えます。
AutoCAD Mechanicalのシンボル・注釈もプロキシではなく機能を保ったまま引き継げるよう、リリースごとにアップデートされています(主な対応範囲:AutoCAD Mechanical 2013~2022)。AutoCAD Mechanical利用者にとって違和感の少ない移行が可能です。
ダイレクトモデリングで設計変更に強い
履歴ベースに縛られないダイレクトモデリングを採用しているため、インポートデータの編集や後工程での変更にも柔軟に対応できます。
取引先から受領した3Dデータの修正・流用において現場の生産性に直結する強みです。
BricsCAD Mechanicalでできること

①部品設計・アセンブリ設計
- パラメトリックパーツモデリング(寸法変更が関連部品に自動反映)
- ボトムアップ/トップダウンの両方式に対応したアセンブリ設計
- DIN・ISO・ASME・JIS規格に準拠した標準部品ライブラリ
②板金設計
ゼロからの板金部品作成に加え、3Dソリッドを板金モデルへ変換する機能を備えています(形状によっては、変換後に板金特有の調整・修正が必要になる場合があります)。
シートメタル機能を再定義する手間を抑え、設計改善に集中できます。
③2D製造図面の自動化
3Dモデルから図面ビューを自動生成し、寸法・注釈・バルーン(部品番号)を付与可能です。
生成された図面ビューは3Dモデルと関連付けられており、モデル変更内容を図面へ反映できるため、設計変更時の図面修正工数の削減に寄与します。
④他社3D CADとのデータ連携(Communicator)
別売りの有償オプションの「Communicator for BricsCAD」を追加することで、STEP・IGES・CATIA・SolidWorks・Inventor・NX・Creo・Solid Edge・Parasolid・JT など主要フォーマットの読み込み/書き出しに対応します(ファイル形式によっては読み込みのみ)。
「CAD環境が混在する」「サプライチェーン全体での3Dデータ授受が発生する」企業に有効です。
3D機械設計を始めるときの判断ポイント

設計業務に必要な3D機能を整理する
すべての設計者にハイエンド3D CADが必要とは限りません。
部品設計が中心なのか/アセンブリ設計が必要なのか/CAE解析まで必要なのかを切り分け、業務要件に合致したCADを選定することが重要です。
他社CADとの連携方法を確保する
取引先や協力会社とのデータ授受が発生する場合は、STEPやIGESなど中間ファイル形式を活用できる環境を整備します。
BricsCAD Mechanicalでは、オプションの「Communicator for BricsCAD」を追加することで、多くの3D CADデータとの連携が可能です。
コストと機能のバランスを見極める
解析機能や高度な製品設計機能が不要な設計者には、必要十分な3D機械設計機能を備えたCADを導入することで、コストを抑えながら3D化を進められます。
BricsCAD Mechanicalは永久ライセンス/サブスクリプション/ネットワークから運用形態を選べる点も実務的なメリットです。
BricsCAD Mechanicalはどんな企業に向いているのか

BricsCAD Mechanicalは、AutoCADの既存資産を活かしつつ3D化・業務効率化を進めたい製造業、および板金加工・自動機・装置設計を行う企業に最適です。
AutoCADからの移行・併用を考えている企業
DWG互換性も高く、2D図面資産をそのまま流用でき、コマンド体系も近いため再教育コストを抑えられます。ハイエンドCADより導入・運用コストが大幅に低い点も強みです。
板金加工や筐体設計を行う企業
曲げ半径や板厚ルールに基づく自動展開図作成に対応。プッシュ・プルによるダイレクトモデリングで、試作・設計変更のスピードを高められます。
既存システムとの連携・カスタマイズを重視する企業
LISP・VBA・.NETなど豊富なAPIに対応し、自社独自の設計ルールや自動作図システムを構築しやすい環境です。
導入時の注意点
- 3D CAE解析機能は持たないため、構造解析や流体解析を高度に行う用途には別ツールとの併用が必要です。
- 他社3D CADデータの入出力にはオプションのCommunicator for BricsCADのライセンスが別途必要です(BricsCAD Pro以上が前提)。
- 板金や3D機械設計向け拡張機能はMechanicalエディション以上に含まれるため、エディション選定時にライセンス構成の確認が必要です。
よくある質問FAQ
Q1. BricsCAD MechanicalとBricsCAD Proの違いは何ですか?
A. BricsCAD MechanicalはBricsCAD Proの上位製品で、すべてのPro機能に加え、板金設計、アセンブリ設計、3D→2D図面作成、BOM生成、機械用注釈機能、アセンブリ検査などの機械設計用ツールが追加されています。これにより、既存DWG資産を活用しながら、効率的に機械設計と製造用図面の作成を行えます。
Q2. AutoCAD MechanicalのDWGはそのまま開けますか?
A. AutoCAD MechanicalのDWGはBricsCAD Mechanicalで開いて利用することが可能です。シンボルや注釈についても活用できるよう互換性に配慮されていますが、図面内容やバージョンによって挙動が異なる場合があるため、事前検証を推奨します。
Q3. STEPやIGESなど他社3D CADデータは扱えますか?
A. 標準ではACIS(.sat/.sab)等に対応しています。STEP・IGES・CATIA・SolidWorks・Inventor・NX・Creo・Solid Edge・Parasolid・JTなどは、オプションのCommunicator for BricsCADで読み込み/書き出しが可能になります。
Q4. ライセンスはどの形態を選べますか?
A. 契約期間では永久ライセンス(初年度メンテナンス必須)/サブスクリプション(1年・3年)を、利用形態ではシングルユーザーライセンス/ネットワークライセンスから選択できます。チームの利用人数や運用方針に応じて柔軟な組み合わせが可能です。
Q5. アセンブリ稼働の検証やアニメーション作成はできますか?
A. アセンブリ検査ツールにより、組立シーケンスに基づいた評価・検証が可能です。また、パラメータ駆動の3Dアニメーション機能(タイムライン管理)により、分解・組立手順や動作の可視化が行えます。
BricsCAD MechanicalならABKSSへご相談ください

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