1人情シス企業は危険?ランサムウェア対策で重要なバックアップ管理と復旧のポイント

catch-img

中小企業では、IT担当者が1人だけという「1人情シス体制」が珍しくありません。

しかし日々のトラブル対応に追われ、バックアップ運用まで十分に管理できていないケースも多く見られます。特に近年はランサムウェア被害が増加しており、バックアップ管理と復旧体制の重要性がこれまで以上に高まっています。

本記事では、情シス1人企業で起きやすいバックアップ運用のリスク、その対策を解説します。

  

このような方におすすめの記事です

  • 情シス担当が1名体制の企業
  • バックアップ管理に不安を持っている
  • IT運用が属人化している
  • ランサム対策を検討中

 

▼こちらの記事も併せてご覧ください

  

目次[非表示]

  1. 中小企業に多い「1人情シス体制」という現実
    1. 情シス担当が1人の企業は珍しくない
    2. ITトラブル対応に追われる日常
  2. 1人情シス企業で起きやすいバックアップ運用の問題
    1. バックアップが成功しているか確認していない
    2. 復旧テストをしたことがない
    3. 担当者しか設定を理解していない
    4. 退職・異動で運用が止まる
  3. バックアップが必要な理由
    1. システム障害や操作ミスでデータは失われる
    2. ランサムウェア被害から業務を守るため
  4. ランサムウェア被害から復旧するにはバックアップが重要
    1. バックアップは「取るだけ」では意味がない
  5. 情シス1人企業ではバックアップ運用が難しい理由
    1. ITトラブル対応が優先される
    2. バックアップ管理まで手が回らない
    3. 属人化が進みやすい
  6. バックアップ運用を仕組み化する方法
  7. CHD(包括的ヘルプデスクサービス)とは
    1. ITの相談窓口を一本化するサービス
    2. バックアップ・復旧・ランサムウェア対策を一体で提供
    3. バックアップ状況の監視から復旧支援までサポート
  8. バックアップ運用の見直しならABKSSにご相談ください
  9. おわりに

中小企業に多い「1人情シス体制」という現実

情シス担当が1人の企業は珍しくない

中小企業では、IT専任の部署がなく、1人の担当者が社内ITを管理しているケースが多く見られます。総務部門や設計部門の担当者が兼任するケースもあり、専門的なIT知識を持つ人材が十分に確保できていない企業も少なくありません。

背景には、昨今のIT人材不足もあります。経済産業省の調査では、将来的に大きな需給ギャップが生じる可能性が示されており、企業が必要な人材を確保しにくい状況が続いています。

こうした体制では、IT運用の多くが特定の担当者に集中しやすくなります。結果として、IT業務が属人化し、担当者の負担が大きくなる傾向があります。

  

※出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/gaiyou.pdf

 

ITトラブル対応に追われる日常

情シス担当者の業務は幅広く、例えば次のような対応が日常的に発生します。

  • PCやネットワークのトラブル対応

  • アカウントやソフトの管理

  • PCキッティングや設定

  • 社員からの問い合わせ対応

こうした日常業務に時間を取られると、バックアップの確認や運用改善といった重要な管理業務が後回しになりがちです。

さらに近年はランサムウェア対策やセキュリティ対応も求められるようになり、情シス担当者の負担はますます増えています。

 

1人情シス企業で起きやすいバックアップ運用の問題

バックアップが成功しているか確認していない

バックアップは設定して終わりではありません。実際には、バックアップ処理がエラーで停止していたり、保存容量が不足していたりするケースもあります。

しかし情シス担当者が忙しい場合、バックアップのログ確認やエラー対応まで手が回らないことがあります。その結果、バックアップが正常に取得できていない状態に気づかないまま運用が続くこともあります。

特にランサムウェア被害では、バックアップからの復旧が唯一の回復手段になるケースも多く、バックアップが正常に取得できていない状態は大きなリスクとなります。

   

復旧テストをしたことがない

バックアップが存在していても、復旧できるとは限りません。復旧手順の確認やテストを行っていない場合、実際の障害時にデータを戻せないケースもあります。
 

例えば次のような問題が起こることがあります。

  • 復旧手順が分からない

  • 復旧に必要な情報が不足している

  • 復旧に想定以上の時間がかかる

こうした状況では、業務停止の時間が長くなる可能性があります。

ランサムウェア感染時には迅速な復旧が求められるため、復旧テストを行っていない環境では業務再開までに大きな時間がかかる可能性があります。

   

担当者しか設定を理解していない

バックアップ設定は、一度構築すると担当者しか内容を把握していない状態になりやすいものです。設定内容や復旧方法が共有されていない場合、担当者が不在の際に対応できなくなるリスクがあります。

また、設定変更や運用ルールが文書化されていない場合、トラブル発生時の対応が遅れる原因にもなります。

   

退職・異動で運用が止まる

1人情シス体制では、担当者の退職や異動が大きなリスクになります。バックアップの設定内容や運用ルールを引き継げない場合、障害発生時に復旧ができない可能性があります。

特に中小企業では、IT管理の引き継ぎ体制が整っていないことも多く、データ保護の観点からも大きな課題となります。

   

バックアップが必要な理由

システム障害や操作ミスでデータは失われる

企業のデータは、さまざまな原因で失われる可能性があります。サーバー障害ハードディスク故障だけでなく、誤操作による削除ソフトウェア不具合なども原因になります。

こうしたトラブルは突然発生するため、事前にデータを保護する仕組みが必要です。バックアップを取得しておくことで、障害発生時でもデータを元の状態に戻せる可能性が高まります。

 

ランサムウェア被害から業務を守るため

近年、企業を狙ったランサムウェア攻撃が増えています。ランサムウェアはデータを暗号化し、復旧と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。

もしバックアップが存在しない場合、業務データを復旧できず、長期間の業務停止につながる恐れがあります。バックアップを適切に管理しておくことで、万が一の攻撃時にも復旧手段を確保できます。

 

▼ランサムウェアについてはこちらの記事もご覧ください。

  

ランサムウェア被害から復旧するにはバックアップが重要

ランサムウェアに感染すると、社内のデータが暗号化され、通常の方法ではアクセスできなくなります。攻撃者は復旧と引き換えに身代金を要求しますが、支払いを行っても必ずデータが戻るとは限りません。

そのため現在では、多くのセキュリティ機関が「バックアップからの復旧」を最も現実的な対策として挙げています。安全なバックアップが確保されていれば、感染後でもデータを復元し、業務を再開できる可能性があります。

ただし、バックアップが正常に取得されていなかったり、復旧手順が整備されていなかったりすると、ランサムウェア被害からの復旧は非常に困難になります。

 

バックアップは「取るだけ」では意味がない

バックアップはデータを保存するだけでなく、継続的な運用管理が必要です。

具体的には次のようなポイントが重要になります。

  • 定期的なバックアップの実行
  • バックアップ成功状況の確認
  • 世代管理の設定
  • 復旧テストの実施
  • バックアップ状況の監視

これらの運用が整っていることで、システム障害だけでなくランサムウェア被害が発生した場合でも迅速な復旧が可能になります。

 

情シス1人企業ではバックアップ運用が難しい理由

ITトラブル対応が優先される

情シス担当者は、日常的に発生するITトラブルの対応を優先せざるを得ません。社員の業務が止まる問題は緊急度が高いため、バックアップ確認などの管理業務は後回しになりがちです。

結果として、バックアップ運用の確認や改善に十分な時間を確保できない状況が生まれます。

  

バックアップ管理まで手が回らない

バックアップ運用には、設定確認やログチェック、容量管理などの定期作業が必要です。しかし情シス1人体制では、これらを継続的に管理するのが難しい場合があります。

日常業務が増えるほど、バックアップ運用の品質が下がる可能性があります。

その結果、ランサムウェア対策として重要なバックアップ確認や復旧準備が不十分なまま運用されてしまうケースもあります。

  

属人化が進みやすい

IT運用を1人で管理していると、ノウハウや設定情報が個人に集中しやすくなります。文書化や共有が進まないまま運用が続くと、担当者不在時の対応が困難になります。

その結果、バックアップや復旧対応が組織として管理できていない状態になることがあります。

  

バックアップ運用を仕組み化する方法

バックアップを確実に機能させるためには、担当者任せではなく仕組みとして運用することが重要です。具体的には次のような取り組みが有効です。

  • バックアップ状況の自動監視
  • 復旧手順の整備と共有
  • 運用ルールの文書化
  • 外部サービスの活用

こうした仕組みを整えることで、担当者の負担を減らしながら安定したデータ保護体制を構築できます。

 

このような運用を社内だけで継続するのが難しい場合、バックアップ監視や復旧支援を外部サービスで仕組み化する方法もあります。次に、その一例としてIT運用を包括的に支援するサービスを紹介します。

 

CHD(包括的ヘルプデスクサービス)とは

ITの相談窓口を一本化するサービス

ABKSSの包括的ヘルプデスクサービス(CHD)は、ITの相談窓口を一本化し、ITストレスのない「業務に専念できる環境づくり」を包括的に支援するサービスです。

日々の問い合わせ対応から運用の見直し、社内教育まで、必要な運用業務を一体でサポートします。対策を「導入して終わり」にせず、日常の運用として定着させることができるため、限られた人員でも継続的に回せる体制づくりに役立ちます。

 

バックアップ・復旧・ランサムウェア対策を一体で提供

CHDでは、バックアップや復旧支援、ランサムウェア対策を組み合わせたデータ保護を提供しています。

バックアップ基盤には、世界的に利用されているデータ保護ソリューション 「Acronis(アクロニス)」 を採用しています。Acronisはバックアップだけでなく、ランサムウェア対策や復旧機能を備えた統合型のデータ保護ソリューションです。

バックアップ状況の監視や復旧支援まで含めてサポートできる点が特徴です。

 

バックアップ状況の監視から復旧支援までサポート

バックアップ運用では、取得状況の確認エラー監視も重要です。

CHDでは、バックアップ状況の監視から復旧支援までを一体でサポートします。

これにより、バックアップが正常に取得されているかを継続的に確認し、トラブル発生時にも迅速な対応が可能になります。

 

 

バックアップ運用の見直しならABKSSにご相談ください

情シス1人体制の企業では、バックアップ運用の管理まで十分に手が回らないケースも少なくありません。

ABKSSでは、CHD(包括的ヘルプデスクサービス)を通じて、バックアップ監視や復旧支援などIT運用を総合的にサポートしています。バックアップ運用1人情シス体制に不安がある場合は、ぜひABKSSまでご相談ください。

 

おわりに

1人情シス体制の企業では、バックアップ運用が担当者任せになりやすく、トラブル発生時のリスクが高くなることがあります。バックアップは取得するだけでなく、監視や復旧まで含めた運用が重要です。

自社のバックアップ体制に不安がある場合は、一度運用状況を見直してみましょう。ABKSSではIT運用の改善についてのご相談も承っています。→お問い合わせはこちらから

  

 
ABKSSブログ編集部
ABKSSブログ編集部
ABKSSブログ編集部は、製造業・建設業に特化した情報を発信するメディアチームです。CADや設計に関する実務的なノウハウから、AIの活用、BIM・CIM、DX推進といった最新技術の動向まで、業界の課題解決に役立つ情報をわかりやすくお届けしています。

こちらの記事もおすすめです

CONTACT

ICT&CAD/CAM/CAE/BIM/FAソリューションなら
まとめてABKSSにお任せください

お電話でのお問い合わせはこちら
各製品のカタログ・資料を
ご用意しています。
ご不明な点はお気軽に
お問い合わせください。

開催予定のセミナー

新着記事

タグ一覧

記事ランキング

BIMセミナー
お役立ち資料