「Archicad26」新機能について解説|設計プロジェクトをさらに加速
Graphisoft社は、BIMソフトウェア「Archicad 26」の最新リリースを発表しました。本記事では 「Archicad26」で新たに追加された機能をご紹介していきます。導入ご検討中の方の参考になれば幸いです。
こちらの記事もおすすめです
目次[非表示]
Archicadとは
1982年にGRAPHISOFT(グラフィソフト)社で開発された、国内でもっとも人気のあるBIMソフトのひとつです。1987年の販売開始から、建築業界における設計、施工のさまざまな段階で業務を効率化し、プロセスを円滑化してきました。
デザイン
プロジェクトが大きく複雑化しても、チームワークやファイルの合理的に管理することができます。プロジェクト管理に費やす時間を削減することで、その分の時間を他の業務にまわせるようになります。
新しい属性管理
レイヤーや材質等の属性情報をフォルダ階層で管理することができるので、属性をより簡単かつ直感的に管理することができるようになります。
高速化されたプロジェクトナビゲーション
該当する図面を探すために、何度もスクロールやクリックを繰り返すことなく、スムーズで簡単にアイテムを見つけ出すことができます。新しくなったナビゲーションでは検索が可能です。
強化された開口ツール
開口部に対して材質の上書き表現が可能になり、一覧表で表示できるパラメータが増えました。これにより、開口部の形状をより適切に表現することができます。
ライブラリを使ったスマートオブジェクトの作成
スクリプトを使わなくても、自身のパラメトリックオブジェクトライブラリを開発することができます。ドアや窓などのパラメトリックオブジェクトを実際に描くような感覚で簡単に編集できます。ライブラリの部品作成ツールを使えば、簡単にオブジェクトを作成することも可能です。
カスタマイズされたキッチンキャビネット
Archicad 25で初めて導入されたキッチンキャビネットのカスタマイズ機能を使うことで、外観やスタイルを簡単にカスタマイズできるようになりました。地域や会社の標準設定や要件を満たしながら、設計を進めるのに役立ちます。
2D編集の改善
Archicad 26では、2D編集機能が更に強化されました。円や楕円のRadial Stretchを使用する際の時間が短縮され、相互作用も可能になりました。
ビジュアライゼーション
顧客からの承認が必要な場合、迅速に対応できるようになりました。新しいテクスチャや家具を BIMx ウェブおよびデスクトップ ビューアも改善され、より魅力的なビジュアライゼーションを迅速かつ容易に作成できるようになりました。
数百の新しい材質
追加材質カタログが拡充され、美しく新しいビジュアライゼーションを容易に作成できるようになりました。クライアントに魅力を伝えることが、より簡単になったといえそうです( Graphisoft ForwardとSSAのサブスクライバーのみ利用可能です)
Archicadエクスポートの機能及び、BIMxウェブビューア、デスクトップビューアの機能強化
Archicad 26では、3Dモデルエクスポート機能を導入しています。それにより、情報量の多いワークフローやファイルのエクスポート時間を短縮することができます。
また、BIMx Web ViewerとBIMx Desktop Viewerでは、オンザフライ・レンダリングを活用することで、プロジェクトのカメラビューを3Dモデルに反映することができます。
コラボレーション
あらゆる規模、あらゆる複雑なプロジェクトでも、他の分野との連携、情報共有といったコラボレーションが可能です。共有できるソフトウェアが非常に充実していますので、他のメンバーが別のソフトウェアを使用していたとしても、問題なく進められることでしょう。
Archicad 26では、構造解析モデルワークフロー機能とユーザビリティの向上により、建築家と構造エンジニアの連携がさらに強化されました。
構造荷重や構造解析の情報
構造荷重や構造解析の情報は今年もアップデートがされました。このアップデートによって、構造設計者とのコラボレーションはより強化なものになります。今回はゾーンに対しての荷重生成することが可能となりました。
高速化されたFRILOへのエクスポート
ワンクリックでFRILOへ直接エクスポートできるようになりました。
強化されたSAF変換機能
Archicadと構造解析アプリケーション間の情報交換はボタン一つで行うことができます。建築家と構造エンジニアは一緒に作業をすることが可能です。
多様な柱・梁に対応
複雑なセグメントにより、適切な情報を保持・取得することが出来るようになりました。このアップグレードにより、異なるソフトウェア間で正確な情報の受け渡しが可能になります。
強化されたBIMcloud
BIMcloudは、10万ファイル以上に対応できる十分な容量があります。セキュリティの向上とファイルバージョン履歴の管理をすることで、共同で作業を行うことができます。
建築物のエネルギー消費性能評価
Archicad 26では、建築物のエネルギー消費性能評価とCO2ビルディングマテリアルデータを取得できるようになりました。
ドキュメンテーション
ドキュメンテーションツールを使えば、事務業務をスムーズに処理することが可能になり、本来の設計の仕事に集中できます。
新自動テキスト機能強化
新しい自動テキスト機能により、時間を節約し、より速く、より正確なドキュメントを作成することができます。
グラフィック オーバーライド機能強化
グラフィック オーバーライドの組み合わせをスムーズに作成できるようになり、不必要なスクロールをしなくても、複数のルールを一度に追加することが可能です。
強化された高度寸法ツール
新しい高度寸法は GL・フロアレベル・海抜・スラブや階段など、様々な起点から高度を表示することが可能になりました。これにより指定された起点からの高度を自由に表示することができます
強化されたPDFインポート機能
PDF を一括で複数枚配置することが可能になり、配置時の負担は大幅に削減できるようになりました。レイアウトを自動作成しながら一度に貼り付けられます。
おわりに
今回は、GRAPHISOFT社「Archicad26」の新たに追加された機能についてご紹介しました。今の時代に合った便利な機能が搭載され、設計プロジェクトをさらに加速してくれるに違いありません。
何かお困りごとがあれば、お気軽にABKSSにご相談ください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。
Archicadを操作してみたいという方
Archicadを実際に操作することができる無料体験セミナーに参加してみるのがおすすめです。以下のバナーから、受講日の確認・申し込みができます。
ここがポイント!
|
株式会社エービーケーエスエスは、グラフィソフト社 「SALES EXCELLENCE AWARD」受賞企業です。
こちらの記事もおすすめです