BIM Archicad 連携ソフトおすすめ7選|躯体積算・品質管理・設備設計
BIMプロジェクト進行時には「こんな機能があったらいいのに」と、その時々で少々不足を感じることもあるかもしれません。そのような場合には、Archicadと連携可能のアプリケーションを活用してみてはいかがでしょうか。
BIM Archicadは、さまざまな分野のアプリケーションとのシームレスな連携が魅力のひとつでもあります。他のアプリケーション連携により、設計・施工プロセスの生産性の向上や業務改善をはかることが可能になります。
この記事では、BIM Archicadと連携可能のアプリの中から、専門コンサルタント厳選のソフトを7種ご紹介していきます。
このような方におすすめです
- Archicadをご使用されている
- Archicadと連携できるアプリケーションを知りたい
- プロジェクト進行中に課題がある
- プレゼンテーションのクオリティにこだわりたい
目次[非表示]
Archicadとは
「Archicad」は、30年以上の間、BIMとしての機能性、使いやすさ、導入のしやすさを考えて開発されているソフトウェアです。建築業界における設計、施工のさまざまな段階で業務を効率化し、プロセスを円滑化します。
平面、立面、断面、3Dのどこからでも編集が可能
Archicadでは、全ての図面が正確に整合性を持った設計図書としてシームレスに連動します。図面の変更がリアルタイムで全図面、一覧表に反映され、設計スピード、効率性、正確性を飛躍的に高めます。
設計図書の正確性、効率性を維持し、3Dモデルデータから構造図、断面図、立面図、詳細図、建具表、各種リスト、レンダリング、アニメーション、バーチャルリアリティーシーンなど、あらゆる情報を抽出することができます。
包括的なBIMワークフローをサポート
Archicadは建築・建設プロセスの初期段階から施工、維持管理まで包括的なBIMワークフローをサポートしています。構造・設備・シミュレーション・解析など、Open BIMで連携する様々なソフトウェアでシームレスに共有できるBIMモデルシステムです。
ArchicadのBIMモデルを使えば、自動的にドキュメントの整合性を維持しながら、いつでも変更を行うことが可能でしょう。
プレゼンテーション
建築プロジェクトにおいて、設計の意図を効果的に伝えることは、クライアントの理解と承認を得るために不可欠です。設計の詳細を視覚化すると、クライアントの要望にすぐ対応できようになるため、プロジェクトのスムーズな進行にもつながるでしょう。
LumionやTwinmotionなどの専用ソフトを活用することで、リアルタイムで高品質なビジュアライゼーションを作成できます。
Lumion(ルミオン)
Lumion(ルミオン) は、計画初期段階におけるイメージのスケッチ描写や、壁や家具などの質感をリアルに作り込むことができ、効率的かつ魅力的なプレゼンテーション資料の作成に役立ちます。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- プレゼンテーション資料を作成したい
- 様々なBIMと互換性があるレンダリングツールを導入したい
- 質感などにこだわってイメージを作り込みたい
価格プラン |
・1年サブスクリプション |
対応OS |
Windows |
モデリングソフトとの互換性 |
SketchUp/Revit/Archicad/Vectorworks/Microstation/3DS MAX/Rhinoceros/InfraWorks/ARCHITREND ZERO/GLOOBE など |
エクスポートファイル |
・画像(JPG/TGA/BMP/PNG) |
参照:https://lumion3d.jp/ (記載情報は2024年8月5日現在のものになります)
Twinmotion(ツインモーション)
Twinmotion(ツインモーション) は、シンプルなインタフェースで直感的に操作できる、リアルタイム ビジュアライゼーションツールです。ハイクオリティな画像、パノラマ、VR ビデオを、ドラッグ&ドロップ、スライダーなどの簡単な操作で簡単に制作できます。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- プレゼンテーション資料を作成したい
- シンプルなインターフェースで直感的に操作したい
- リアルタイム環境で時間を効率的に使いたい
価格プラン |
・Twinmotion シート ・Unreal サブスクリプション |
対応OS |
Windows/Mac |
モデリングソフトとの互換性 |
Archicad/Revit/SketchUp Pro/RIKCAD/Rhino(Grasshopper含む)BricsCAD/CET/SOLIDWORKS/Vectorworks |
エクスポートファイル |
・静止画、パノラマ(JPG/PNG/EXR) |
参照:https://www.unrealengine.com/ja/twinmotion (記載情報は2024年8月5日現在のものになります)
品質管理
建築プロジェクトの品質を確保するためには、設計段階からの厳密なチェックが不可欠です。施工中の手戻りや遅延を防ぐことで、プロジェクトの品質と安全性が向上するだけでなく、法的基準への準拠も確認できるため、リスク管理を強化できるというメリットがあります。
SOLIBRIのような品質管理専用ソフトを導入することで、BIMモデル内の設計ミスや干渉を自動的に検出し、問題を事前に解決できると良いでしょう。
SOLIBRI(ソリブリ)
SOLIBRI(ソリブリ) は、BIMモデルの品質向上を目的とし、設計および施工プロセスの生産性を高めるソリューションです。BIMアプリケーションのIFCフォーマットを介して互換性を高めるプロセスを利用し、これまで人手で行っていた検図業務を3次元モデルにより自動で検図するシステムです。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- BIMで作成したモデルの干渉、不整合箇所を自動的にチェックしたい
- 規制や品質基準などのデザイン要件を満たしているか確認したい
- モデルの統合から現場での打合せ資料の作成まで行いたい
設備・設計
設備設計は、建築物の性能と居住性に直結する重要な要素です。
RebroやCADEWA Smartといった専用ソフトは、建築設計と設備設計をシームレスに統合することで、効率的な設計プロセスを実現します。設計の一貫性が保たれ、施工時の不整合を防ぐことができます。さらに、設備のレイアウトや機能をリアルタイムで調整できるため、設計変更にも柔軟に対応できます。
Rebro(レブロ)
Rebro(レブロ) は、直感的な操作で簡単に3Dモデルを作成する設備CADです。配管・ダクト・ラックなど、機械設備や電気設備に関わる作図が可能です。平面図、断面図、詳細図などの各種図面を用途に応じて切り出せる優れた作図機能をもっています。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- これからBIMに対応したい
- CADからの切り替えを検討している
- 様々なBIMソフトと連携できるCADを導入したい
CADEWA Smart(キャデワスマート)
CADEWA Smart(キャデワスマート) は、「電気」「空調・衛生」業向けの設備専用フル3D-CADです。施工チェック機能を搭載しており、図面に潜むリスクの顕在化や作図ミスやモレの防止をはじめとした品質向上に寄与します。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- 図面作画時間が確保できない
- 働き方改革による事実上の工期短縮により、図面作画の効率化が必要
- ベテラン組の大量離職に伴い、暗黙知となっていたノウハウの技術継承ができていない
- BIMに対応する3D-CADを使いたい
- 動画を視聴して効率よくCAD操作を習得したい
積算
建築プロジェクトの成功には、正確な予算管理が欠かせません。
HELIOSなどの積算専用ソフトは、BIMモデルから躯体積算を含む正確な積算データを自動生成し、プロジェクト全体のコストを詳細に把握します。これにより、予算超過のリスクを軽減し、資金計画を最適化できます。設計変更時にも迅速に見積もりを更新でき、柔軟な予算管理が可能です。
HELIOS(ヘリオス)
HELIOS(ヘリオス) は、構造積算、仕上積算、見積作成までワンストップで対応できる建築数量積算・内訳明細作成システムです。1つのシステムで躯体、鉄骨、仕上、建具、外構、明細の建築積算に必要な全ての拾い出しが可能です。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- 建築数量積算・見積業務をEXCELで行っている
- 積算数量は外注しているため自社で数量が把握できていない
- 複数の積算ソフトを使っているため作業効率が悪い
- 古いバージョンのシステムを使っているので将来に不安がある
- BIMの検討や導入をしているが、
- データ連携できず精度の高い積算数量が把握できていない
そのほか
建築プロジェクトの複雑化に伴い、効率的なデータ管理とチーム間のコラボレーションが求められています。こちらでは、図面・工程表・作業指示書・工事写真などの様々なドキュメントをiPadから閲覧・共有できる建設ドキュメントサービスである「CheX」をご紹介します。
CheX(チェクロス)
CheX(チェクロス) は、操作が非常に簡単な建設ドキュメント閲覧・共有アプリです。2011年リリースというこの分野の草分け的な存在であり、大手~中堅ゼネコンを中心に、毎月国内外の10000以上のプロジェクトで利用されています。
図面の閲覧だけでなく、メモや写真の記入、関係者との共有、自社書式のExcel帳票の作成・編集などがタブレット上で行うことができます。
こんなお悩みを持つ方へおすすめです
- 資料を取りに行く手間と時間を省き、ペーパーレス化を促進したい
- 帳票作成作業を効率的に行いたい
- 現場で写真やメモなどの情報をわかりやすくまとめたい
おわりに
今回は、Archicadと連携可能の他のアプリケーションをご紹介してきました。設計の初期段階で問題点を発見できたり、設計を最適化できたりすれば、今よりも時間やコストを削減することができます。
課題を目の前にした際はこれらのアプリケーションを活用してみてはいかがでしょうか。本記事が参考になりましたら幸いです。
「選択に迷っている」「さらに詳しく話を聞きたい」という方は こちら からお気軽にお問い合わせください。お客様の課題をていねいにヒアリングし、豊富な選択肢の中からベストな解決案をご提案させていただきます。
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