古いパソコンを処分するには|安全に捨てるための確実なデータ消去方法

昨今、情報セキュリティの重要性がますます高まる中、法人向けパソコンの廃棄には慎重な対応が求められています。データ漏洩のリスクを回避し、法律を遵守するためには、適切なデータ消去と廃棄手続きを行うことが不可欠です。

本記事では、法人パソコンの廃棄方法について、データ消去のポイントや注意すべき手続きまで詳しく解説します。安心してパソコンを処分するための正しい方法を確認しておきましょう。


のような方におすすめの記事です

  • 企業内でIT管理や設備管理の役割を担っている方
  • 古いパソコン適切な処分方法を知りたい
  • 法人パソコン処分するためルールや依頼できる業者知りたい


目次[非表示]

  1. 処分を始める前に考慮すべきポイント
    1. データのセキュリティ対策と消去
    2. コストと手間を比較して決定
    3. 環境への配慮と法律遵守
  2. 法人パソコン廃棄の注意事項
    1. 1:データを完全消去する
    2. 2:管理シールやロゴの除去、資産台帳のアップデートをする
    3. 3:廃棄処理手続きと証明書取得の確認
    4. 4:社内手続きを円滑に進める方法
    5. 5:廃棄後のデータ管理とリサイクル証明書
    6. 6:悪質な業者を回避する
  3. パソコンにあるデータを消去する方法
    1. データ消去の方法1:ソフトウェアを利用してデータ消去する
    2. データ消去の方法2:HDD/SSD を物理的に破壊する
    3. データ消去の方法3:専門業者に依頼してデータ消去する
  4. 法人向けパソコンの廃棄はABKSSにご相談ください
  5. おわりに

処分を始める前に考慮すべきポイント

パソコンを廃棄する際は、データの漏洩や環境問題について考慮するようにしましょう。こちらでは、処分を始める前にチェックすべきポイントについて紹介します。


データのセキュリティ対策と消去

パソコンの廃棄において最も重要なのが「データのセキュリティ対策」です。

データが漏洩すると、企業の機密情報が第三者に悪用されるリスクがあります。そのため、ソフトウェアを用いたデータの完全削除や、物理的にハードディスクを破壊することが推奨されます。

必要に応じて、専門業者に依頼し、データ消去を確実行うことも一つの選択肢です。特に、個人情報や取引先のデータを扱う企業では、このプロセスを徹底することが不可欠です。


コストと手間を比較して決定

パソコンを廃棄する際は、個人情報や企業データの漏洩を防ぐため、データの完全削除が必要です。専門業者に依頼する方法は、コストはかかりますが、データ削除と処分の安全性が保証され、手間も省けるため安心です。

また、リサイクル業者に依頼すれば、環境への配慮も可能で、部品の再利用により廃棄物を減らすことが可能です。自分たちで対応する選択肢もありますが、適切な方法でのデータ削除が求められるため、リスクとコスト、手間を検討して最適な方法を選びましょう。


環境への配慮と法律遵守

パソコンの廃棄処分では、環境保護への配慮法律の遵守が欠かせません。

パソコンリサイクル法」に基づき、PCリサイクルマークがついたパソコンは、メーカーが無料で回収・再資源化を行います。適切にパソコンを処理することが求められ、廃棄方法を誤ると環境への悪影響が懸念されるだけでなく、罰則を受ける可能性もあります。

廃棄業者を選定する際には、環境基準に準拠しているかを確認し、信頼性のある業者に依頼するようにしましょう。



法人パソコン廃棄の注意事項

法人向けパソコンの廃棄では、まずデータの完全消去が必要です。

また、管理シールやロゴを除去し、資産台帳を更新することも忘れずに行いましょう。さらに、廃棄処理が適切に行われたことを確認するために、証明書を取得することが重要です。これにより、法的トラブルを回避することができます。


1:データを完全消去する

法人パソコンの廃棄において、最も重要なステップはデータの完全消去です。機密情報や取引先データが残ったまま廃棄すると、情報漏洩のリスクが生じます。

ソフトウェアを利用したデータ消去や、ハードディスクの物理的破壊など、確実な消去方法を選択しましょう。BlanccoDBANなどのソフトウェアを使えば、復元不可能な形でデータを削除できます。

また、消去が完了した際には、消去証明書を取得することを推奨します。これにより、データが確実に削除されたことを記録として残すことができ、安心して処分が行えます。

必ずデータのバックアップも忘れずに行いましょう。業務に必要なファイルや重要な情報をクラウドストレージや外付けハードディスクに保存することにより、処分後もデータを利用でき、業務の中断を防げます。


2:管理シールやロゴの除去、資産台帳のアップデートをする

パソコンの廃棄前に、機器に貼られている管理シールや企業ロゴを除去することも大切です。シールやロゴが残っていると、社外に出た際に企業情報が外部漏れるリスク発生します。

さらに、資産台帳の更新も必要です。パソコンの廃棄が完了した後、台帳に記載された資産番号や管理情報を適切にアップデートし、管理の一貫性を保つことで、後の監査対応や内部管理がスムーズに行えるようになります。


PCリサイクルマークが付いた法人向けパソコンは、メーカーに依頼すれば無償でリサイクルが可能です。購入した際にPCリサイクルマークが付いているか確認し、該当する場合はリサイクル方法をメーカーに問い合わせましょう。これにより、コストをかけずに環境に配慮した処分が可能です。


3:廃棄処理手続きと証明書取得の確認

パソコンを廃棄する際には、適切な廃棄処理手続きを進め、必要な証明書を取得することが不可欠です。特に産業廃棄物として処分する場合、処理業者から廃棄証明書を発行してもらい、適正に処理されたことを確認しましょう。

この証明書は法令遵守を示す重要な書類であり、企業のコンプライアンスを維持するためにも必要です。また、内部監査や外部からの監査の際にも役立つため、廃棄後は必ず保管しておきましょう。


4:社内手続きを円滑に進める方法

パソコンの廃棄手続きを社内で円滑に進めるためには、事前の計画が重要です。まず、廃棄対象のパソコンをリスト化し、データ消去や廃棄証明書の取得など、各ステップを明確にしておくことが必要です。

また、担当者を決め、スケジュール管理を徹底することで、廃棄作業がスムーズに進行します。さらに、社内の各部署と密に連携し、必要な情報を共有することで、無駄な手戻りを防ぎ、効率的な廃棄処理が実現します。


5:廃棄後のデータ管理とリサイクル証明書

パソコンを廃棄した後も、データ管理とリサイクル証明書の保管が重要です。データ消去後の証明書や廃棄証明書は、企業の法的責任やコンプライアンスを維持するために必要です。これらの書類は、後の監査やトラブル発生時に証拠として役立つことがあります。

また、廃棄後もIT資産管理を徹底することで、リスクを最小限に抑え、企業の資産がどのように処理されたかを正確に追跡できる環境を整えることが大切です。


6:悪質な業者を回避する

パソコン廃棄において、悪質な業者に依頼しないよう注意が必要です。信頼できない業者を利用すると、データの流出や違法な廃棄が行われるリスクがあります。業者を選ぶ際には、リサイクル法や産業廃棄物処理法に基づいた適切な資格を持つか確認し、レビューや評判チェックすることが大切です。

契約前に詳細な見積もりを取り、サービス内容や保証体制を確認することで、信頼性の高い業者を選定し、トラブルを未然に防ぎましょう。



パソコンにあるデータを消去する方法

パソコンを処分する前に、データを安全に消去することが不可欠です。

ソフトウェアを利用してデータを消去する方法がありますが、ハードディスクを物理的に破壊することで、データの復元を防ぐことも有効です。

また、専門業者に依頼してデータ消去を行うことも可能です。こちらではデータ消去の方法について紹介します。


データ消去の方法1:ソフトウェアを利用してデータ消去する

ソフトウェアを利用してデータを消去する方法は、手軽に実施できるため多くの企業で利用されています。専用のデータ消去ソフトウェアを使えば、ハードディスクやSSD上のデータを完全に削除することが可能です。

この方法では、消去後にデータが復元されるリスクを最小限に抑えることができ、コストも比較的低いです。ただし、ソフトウェアの設定や操作には一定の技術的な知識が必要となるため、担当者のスキルが求められます。


データ消去の方法2:HDD/SSD を物理的に破壊する

データ消去の最も確実な方法の一つが、HDD/SSD を物理的に破壊することです。データの復元が不可能になるため、機密情報の漏洩を完全に防ぐことが可能です。

破壊方法としては、破壊装置(クラッシャー)などを用いることが一般的です。特に、情報が外部に流出するリスクを一切排除したい場合に有効です。物理破壊は一度行えば取り返しがつかないため、データのバックアップを取るなど、事前に準備しておきましょう


データ消去の方法3:専門業者に依頼してデータ消去する

確実かつ安心なデータ消去を行いたい場合、専門業者に依頼する方法があります。業者は高度な技術を使い、データ消去を徹底的に行います。特に大量のパソコンやサーバーの処理が必要な際に、効率的かつ確実な消去が期待できます

また、データ消去証明書を発行してもらうことで、法律や規定に沿った対応ができ、企業の信頼性を高める効果もあります。


法人向けパソコンの廃棄はABKSSにご相談ください

法人向けのパソコン廃棄にお悩みなら、ABKSSにご相談ください。データ消去から適切な廃棄手続きまで、専門知識を持ったスタッフがサポートいたします。安心してパソコンの廃棄処分をお任せください。

おわりに

法人向けパソコンの廃棄は、データの消去、コスト管理、環境配慮といった多くの要素を考慮する必要があります。

適切な業者の選定や法令遵守により、トラブルを回避し、安全に処理を進めることが重要です。企業のIT資産を守るために、しっかりとした廃棄プロセスを整えることが求められます。



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